目次
創造的破壊系
キムチ・ラー油ご飯
コロッケ茶漬け
トマト・ソースご飯
激辛トマトのオードブル
イタ鍋
もったいない
出汁昆布の煮物
ほうれん草の根っこ
セロリの葉っぱ
酒の肴
カツオのカルパッチョ
ローストビーフ
砂肝炒め
イワシのカナッペ
スモークサーモン
サーモントラウトのマリネ
ナスとトマトのオードブル
エスニック
チキンカレー
トマトとひき肉のカレー
ビリヤニ
麺類
手打ちそば
手打ちうどん
ラーメン
手打ちの道具
パスタ
ペペロンチーノ
アラビアータ
トマトとチーズのパスタ
キャベツとポテトのパスタ
漁夫の利
ピンカマスの押し寿司
カマスのカルパッチョ
カメノテ






インド風チキンカレー

きっかけ

私が初めてインドの本格的なカレーを食べたのは「アジャンタ」という名前の南インド料理で、当時九段下のインド大使館の近くで営業していた。 食べたのはカレーのコース料理だったがとにかく辛かった。カレーの辛さを、熱い激辛トマトスープが刺激し、 ゴジラのように火炎を吹きたい気分にさせた。食後のホットコーヒーがあれほど苦痛だったのも初めてだった。そしてなによりも、 初めて経験する強烈なスパイスの香りに強い衝撃を受けた。そこで売っていたカレースパイスのセットを買ってきて自分で作ったのが、 私がインド風カレーを作るようになったきっかけだ。その後、「私のインド料理:レヌ・アロラ著」という本に出会ってからカレーのスパイスを自分で調合するようになった。


日本のカレーとの違いは

まず小麦粉を使わないことだろう。そして粉のスパイスは炒めたりせず仕上げに直接入れる。日本のカレーのように、粉スパイスと小麦粉を 油で炒めたルーは作らない。また使うスパイスの種類も普通日本のカレーより少ないようだ。辛さは全てのインドカレーがとんでもなく辛い訳ではなく、地方に より差があり、北部に行くほどマイルドな傾向があるようだ。


私のカレー

いろいろ試行錯誤するうちに少しずつ味が安定してきた。しかし今でも明確なレシピを持っている訳ではなく、作る度に味を見ながらスパイ スを追加して味を整えているので、毎回少しずつ違うカレーになる。今回は味を安定させるため一度レシピでも作ってみようと、計量スプーン片手に取り組ん だ。ついでにこのページも作ってみた。私はインド風カレーを作るときは次のことに注意している。

あまりたくさんの種類のスパイスを入れない

スパイスの種類が多すぎると、個々のスパイスの香りがわからなくなり、香りがぼけてしまう。


強烈な香りのスパイスは量を控える

シナモン、クローブ、クミン、ガラムマサラ等、強烈な香りのスパイスは入れすぎないようにする。強烈な香りは食欲をそそるが、何度も食 べていると食傷を起こし、香りがいやになることがある。

 

辛さは個人にあわせる

辛さは食欲を増進させるが、その量は個人差がある。カレーは辛さを我慢して食べるものではない。家族で食べるときは、辛さを一番弱い人 に合わせて作り、皿に盛ってから好みに応じてレッドペッパー(カイエンペッパー)を振りかけるようにすると、大人から子供までみんなで美味しく食べること ができる。

材料 (約6人分)

以前は一度にたくさん作って冷凍庫で凍らせて保存していたが、簡単にできるので家族で1〜2日位で食べきる量に変え、食べたいときに作ることにした


材料1 肉・野菜

名称 下ごしらえ
タマネギ 大1個または中2個 みじん切りにする
セロリ 1/2本 みじん切りにする。なくても良い
ニンニク 1欠け 細みじん切りにする
ショウガ 約5g ニンニクと同量
鳥肉 500g(モモ肉2枚)
トマト缶(カット) 1缶 
普通のトマトを湯むきしても 使える
 
材料1

材料2 ホールスパイス

名称 備考
シナモンスティック  1/2本 甘く食欲を刺激する強い香り
ベイリーブス 2枚
ブラックペッパー   
3〜4粒
クローブ 3〜4粒 エスニックな香りのスパイス
クミンシード 小さじ1/2 カレーの香りに最も近い香り
タカの爪(唐辛子) 1〜2本 辛いのが苦手な人は、種を出 しておく

材料2

材料3 粉スパイス

名称 備考
コリアンダー  
小さじ4 甘い香りのカレー味の ベースになるスパイス
クミン 小さじ1/2 いわゆるカレーの香り に最も近いスパイス
カルダモン 小さじ1/2 甘い香りの高貴なスパ イス
ターメリック 小さじ1/2 カレーの黄色はこのス パイスの色
ガラムマサラ 小さじ1/2 強烈な香りの混合スパ イス
レッドペッパー 適量 辛さの好みに応じて入 れる。食べる前にかけても良い

材料4 好みで入れる(なくても良い)

名称 備考
カルダモンポット 1〜2個 殻を割り、中の種を包丁で細 かく刻んで仕上げにふりかけると、甘い香りが食欲を増す
ヨーグルトまたは
牛乳
大さじ1〜2 入れるとマイルドな味にな る。
なければ牛乳約1/4カップで代用できる
チャツネ 大さじ1 入れると味に深みがでる。砂糖で代用可
コリアンダーの葉 適量 新鮮な葉を刻んで食べる直前 にトッピングにふりかけると、 香りが増し彩りもきれいだ。ちなみに我が家ではその独特な香りから、カメムシの葉っぱと呼ばれ嫌 われて、私以外は食べない。
ココナッツミルク 適量 甘くエスニックな香り

作り方

  1. 材料1の食材を下ごしらえする。
  2. フライパンに油を引き、材料2のホールスパイス、ニンニク、ショウガを香ばしい香りがするまで軽く炒める。
  3. セロリ、タマネギを入れきつね色になるまで炒める。
  4. トマト缶を入れ、水分が飛ぶまで炒めたら鍋に入れる。
  5. フライパンに鳥のモモ肉を皮の部分を下にして入れ、皮の部分だけを焦げ目がつくまで炒める。
  6. 鶏肉を2〜3cmのぶつ切りにして、鍋に入れ、良くき混ぜたら、ぴっちりフタをして弱火で10分ほど蒸す。
  7. 鍋に肉とお湯2カップを入れる。
  8. 少し煮込んでから材料3の粉スパイスを入れる。
  9. 塩を小さじ3杯入れる。
  10. 好みに応じて粉スパイスを追加して味を調整する。
  11. 好みに応じ材料4を入れて仕上げる。