事情がありやむなくする自炊は別として、男の料理は趣味である。趣味だから自分の好きなことをして良い。そのため非日常的なマニアック
な料理を作りたがる傾向にあると思う。その傾向を、私なりに分析してみた。自分の場合はどうかというと下記の2,3,6,7をミックスしたものだ。 男の料理の傾向1.アウトドア派(先祖帰り系)普段は家のことなど何もしないおとーさんでも、キャンプ場で自然の息吹に触れ、暮れゆく空の下でたき火を見つめると先祖帰りするのか、
薪をくべ、バーベ
キューを仕切り、ダッチオーブンを使ったりと、急に張り切ったりする。 2.瞬間芸派冷蔵庫の残り物で手間をかけずに、瞬時に美味しい料理や酒の肴を作ってしまう粋なクッキングスタイル。嫁さんにも重宝される。 3.未知との遭遇派エニックの雷に打たれたような強烈な辛さと香や、未知の料理との出会いは男のロマン。料理は冒険だ! 4.こだわりの本格派高級食材をふんだんに使い、本格的な和食やフレンチに取り組む。一切の妥協を許さないその姿勢はプロ顔負け。調理服に身を包み、自慢の
包丁で手際よく食材
を処理する隙のない姿は、まるで鉄人シェフ。 5.ノスタルジック系お袋さんの手料理や、昔懐かしい町の洋食屋さんのカレーライス、オムライス、コロッケ等、何処でも食べられそうで食べられない、こだわ
りの懐かしい味を再
現しよう。 6.麺が好き手頃な値段で気楽に食べられる、うどん、蕎麦、ラーメン、パスタ。でも極めようとすればそれは奥の深い世界。腰のある手打ち麺と、こく
のあるスープ。たか
が麺、されど麺。脱サラして自分の店を持つ人もいるとか。 7.創造的破壊派(無国籍系)鍋料理に、スパゲッティを放り込んだり、醤油とウスターソースを混ぜる発想の、ジャンルを越え、セオリーを無視したチャレンジ精神こそ
男の料理の醍醐味。
料理は創造的破壊だ! たいていはひどい失敗作になるのだが、たまにはすごい発見も! マヨネーズの使い方に注目しよう。 主婦から見ると男の料理を主婦から見ると
などと、あまり良い印象を持たれていないような気がする。だんなが気まぐれで高い食材を買ってきては自分だけの凝った料理を作っている のを横目でみて「これだけ高い食材を使って手間暇かければ旨くもなるでしょ! 私なんか家計のため1円単位の節約 をして、掃除、洗濯、子育て、パートの合間のわずかな時間で毎日忙しく料理してるのよ。」などと思っているところに 「どうだい、俺の方が料理うまいだろう」なんて嫁さんの心を逆撫でするような暴言を吐くと、 犬も食わない出来事の引き金になる ので注意しましょ! まあ私の料理も似たような傾向なのだが、貧乏独身時代が長かったせいか、高い食材はもったいなくて使えない。もっとも高い食材を使って も、それを調理する 腕前と味わう舌がないのでちょうど釣り合いが取れている。 |