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福島原発事故発生当初、発電所正門で公衆の1年の被曝限度の1ミリシーベルト を超える放射能が検出されたと報道された。 しかし建屋の屋根が吹き飛び、高濃度の放射線が検出され事態が悪化するころには 100ミリシーベルトまで安全との報道に変わっていた。 100倍の量が安全ならなぜ最初から限度をその値にしない? 「直ちに健康に影響ないレベル」って後で影響が出るということ? 気になってインターネットで調べてみた。 ICRP勧告日本の放射能関係の法律はICRP(国際放射線防護委員会) の勧告に基づいて作られている。IAEAや各国も従う世界標準のようだ。 それによると 医療被曝、自然放射線被曝を除く放射線量において 放射線作業に従事する作業者に対する線量限度は、 任意の5年間の平均で年あたり20ミリシーベルト、 すなわち100ミリシーベルト/5年であるが、 5年のうちのどの一年をとっても50ミリシーベルトを超えてはいけない。 公衆に対する線量限度は、年あたり1ミリシーベルト。 ただし補助的な限度として、勧告を適用する時点から、 過去5年間に亘って平均した被ばく線量が年あたり1ミリシーベルトを超えていなければ、 その年において実効線量が1ミリシーベルトを超えることも許され得る。 ICRP勧告(1990年)による個人の線量限度の考え (09-04-01-08) 日本もそれに従っていたが原発事故の後、作業者の線量限度を250ミリシーベルト、 公衆の線量限度を今までの20倍の20ミリシーベルトに引き上げた。 今まで原発作業者に適用してきた被曝限度と同じ値を 妊婦や乳幼児を含む公衆に適応することになった。 ICRPは放射線を浴びる量と発ガンするリスクは比例する「直線しきい値なし」モデル(Linear Non Threshold)を採用している。 被曝量が倍になればリスクは倍に、半分になればリスクも半分になり、 放射線のレベルにはここまでが安全で、それ以上は危険というしきい値は存在しないという考え方だ。 つまり低ければ低いほど良いわけで、ICRPでは被曝量を、合理的に達成可能な限り低く管理すべき (as low as reasonably achievable, ALARA)としている。 係数は1シーベルトで5%と言われているので比例計算すれば、 1ミリーシーベルトの被曝で死亡する人は10万人に5人となる。 日本の年間の交通事故死亡率とほぼ同じ値だ。 20ミリシーベルト被曝するとリスクは20倍になり1000人に1人となる。 この値をどう見るかは別にして、低いほど安全とされる被曝限度をあえて上げるということは、 福島原発周辺がそうするしかない厳しい状況に置かれているということではないだろうか? 被曝の安全性を説明するためによくレントゲンの照射量と比較されるが、 今回引き上げられた被曝限界の年間20mSVの放射線量を肺のレントゲン(1回50μSv)で比較すると 年間400回受ける量に相当する。 妊婦や乳幼児も含まれる公衆が年に400回もレントゲンを受けて本当に大丈夫?と疑問を感じる。 ECRR勧告いっぽう欧州にはECRR(放射線リスク欧州委員会)という組織があり、 内部被曝についてICRPと異なる見解を出している。 これによるとICRPの安全基準は内部被曝を過小評価しており、 実際にはその100〜1000倍のリスクがあると主張している。
ECRR勧告2010 序文 100ミリシーベルトまで安全?マスコミで報道されている100mSvまで安全という考え方は
などが根拠になっているようだ。
放射線被曝の影響 放射線医学総合研究所
組織だった勧告のようなものがないかインターネットで探したが見つからなかったし、批判的な意見も多い。
上の三つの被曝量限度の値には10万倍もの差があり
素人の自分に何を信じてよいのか混乱してしまう。
このへんを話題にしたBBSがあったので参考にしてもらいたい。 内部被曝被曝には外部から放射線を浴びる外部被曝と、呼吸や食事で放射性物質を 体内に取り込んで被曝する内部被曝がある。 放射線の強さは距離の二乗に反比例するため、体内に放射性物質が取り込まれると 周辺の細胞は至近距離から非常に強い放射線を受けることになる。
内部被曝について 防護服とマスクを付け一時的にとどまるだけなら問題ないが、 その場所で暮らしていく場合には、 空気や埃、食べ物、飲み物と一緒に体内に取り込まれる放射性物質からの内部被曝を考慮しないといけない。 内部被曝は外部被曝にように線量計で簡単に測定することはできないが、 色々な条件で計算すると外部被曝の数倍となるようだ。 実際の被曝量は外部被曝量に内部被曝量を加えた値になる。
内部被曝量は外部被曝量の9倍 文部省の学校の野外活動を制限するレベルを今までの 6倍の毎時3.8マイクロシーベルトに変更したそうだ。 福島県内の学校等の校舎・校庭等の利用判断における暫定的考え方について 1日の3分の2を屋内(1.52マイクロシーベルト)で過ごした場合、年間被曝量は20ミリシーベルト以下 に抑えられるそうだが、 この値は空間線量率のみで計算されており内部被曝は考慮されていない。 原発の作業員は内部被曝を防ぐためマスクと防護服を付けて細心の注意を払う。 妊婦や幼児を含む公衆が事故前の作業員と同じ被曝限度で、 マスクも防護服も付けずに無防備に放射性物質を体に取り込み内部被曝を受け続けて本当に大丈夫なのだろうか?
「直ちに健康に影響がないレベル」 とは、今後の健康を考えて ドイツ放射能防護協会の日本への提言 日本の暫定基準より厳しい。
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