ダイエット

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ダイエット

今まで何度かダイエットに挑戦しただがことごとく失敗した。年をとると体の燃費が良くなるのか、若い頃の半分も食べてないのに太ってしまう。そこで筋肉トレーニングで体の新陳代謝を活性化させるダイエットに挑戦してみた。

メタボリズム

人間の体は上手くできていて、ダイエットの食事制限を行うと、体内に蓄えた脂肪を消費する前に、筋肉の量を減らして新陳代謝(メタボリズム)を抑えることで、カロリー不足に対応しようとするそうだ。車にたとえれば、ガソリンの価格が上がってやりくりが苦しくなると車体はそのままでエンジンを小型に改造して排気量を下げ燃費向上で順応してしまうようなものだ。人間の体って本当に良くできている。

リバウンド

食事制限を始めてしばらくすると、体が少ない摂取量に順応して筋肉の量を減らし新陳代謝を抑えるため、同じ量の食事制限を続けていても体重の減少が次第に少なくなる。脂肪を減少させる真のダイエットはそれから始まるのだが、私はその前に止めてしまった。

では、食事制限を中止するとどうなるだろう？
体が低消費状態になっているので、食事量を元に戻すとカロリーが余る。慢性的な飢餓状態を体験した体は、筋肉の量を元の状態に復活させるなんておろかなことはしない。また訪れるかもしれない燃料不足の危機に備えて低消費体質を維持したままで、余った栄養を脂肪に変え体中にせっせと蓄積する。かくしてダイエットを繰り返しては止める度に何もしなかったときよりいっそう太ってしまうというリバウンドが発生する。大きなお世話だが、人間の体って良くできている。

体質改善

しかし使わなければ細くなる筋肉だが運動で鍛えれば逆に太くなる。筋肉が増えると新陳代謝量が多くなりカロリー消費量も増える。筋トレして、エンジンをレッドゾーンまでぶん回して体を鍛えればスポーツカーのような大排気量で燃費の悪い体に改造できるはずだ。

鍛えるといっても、毎日規則正しく同じ運動をする必要はない。筋肉を酷使して痛めつけると数日かけて回復するが、そのとき以前より太くなる超回復と呼ばれる現象が起きるそうだ。筋肉の量を増やしたければ、毎日同じ運動をするよりも数日のインターバルで体中のいろんな筋肉を順番にいじめていくほうが効果的なようだ。このような理屈でメタボリックな低燃費ボディを大排気量スポーツカーに改造しようとダンベルトと腹筋運動で１日数分の筋トレを始めたのだが．．．．．

痩せない！
少しずつだが筋肉が太くなっていくのに痩せない！
それどころか、筋肉が増えた分体重が増加していく気がする。

結局食事制限

トレーニングで新陳代謝は幾分改善されたのかもしれない。でも考えたら当たり前のことだが、食べる量がそれを上回れば効果はないことに気が付く。いつもガソリンをたっぷり補給していたら、軽くて高性能のスポーツカーではなく、鈍重なリムジンになってしまう。ビリーのブートキャンプみたいな過激な運動を毎日すれば別だろうが、続ける自信はない。

やはり食事制限も必要ということで、筋トレと平行して、食事のなかで一番カロリーの多いご飯の量を、一回の食事でお茶碗８分目以上食べないように制限したらこれが効いた。今まで食事制限だけのダイエットは何度も諦めたが、今回は月１ｋｇのペースで減量が持続できて、１０ヶ月で１０ｋｇの減量に成功した。

成功したけど

コレステロールと中性脂肪が正常域まで下がった。
体が軽くなり以前は息を切らしていた渓流釣行が楽になった。

良いことずくめなのだが．．．．．

朝も、昼も、夜も、いつも空腹だ。
食事をするとよけいに腹が減る。
いつもガス欠寸前
こんな生活、いつまで続けられるかなあ．．．．．