丸竹ロッドとは
竹の種類

高野竹

矢竹

丸節竹

布袋竹

真竹

竹の採取
竹の乾燥
生地組
芽取り・袴取り
火入れ・矯め
穂先
継ぎ手
塗装
ガイドの取付
フィニッシュ













きしゃぎ

竹は皮の表面のエナメル質は塗装が乗りにくく、そのままラッピングを行うと塗装が竹の表面より浮いて抜けてしまうことがある。和竿では 口巻き部分の竹の皮を小刀で削り取るきしゃぎを行うが、私はラッピング前に荒いサンドペーパーで皮の表面をはぎ取っている。

 きしゃぎ

きしゃぎを省略すると

失敗例

以前この作業を省略して竿を作ったら、わずか3ヶ月でラッピングが抜けて継ぎ手にひびが入り竿が折れてしまった。面倒でもこの作業は 行ったほうが良い。


口巻き

きしゃぎが終わったら、継ぎ手の穴を広げる前に、継ぎ手部分のラッピングを行い塗装する。この作業を省略して穴を削ると竹が割れてしま う。タイラップ(インシュロックタイ)で口巻き部分を強く縛れば割れはある程度防げるが、外壁が薄くなると割れ易くなるため、面倒でもこの時点で口巻きと その部分の塗装を行い補強する方がよい。


コミ(オス側継ぎ手)

テーパーを付ける部分に手元、中央、先端部分に竹を回しながら鉛筆で円周に印を付ける。紙ヤスリを使って先端部分から順に鉛筆で書いた 線が消えるまで削ってテーパーを付ける。この作業をノギスを使い直径を確かめながら目的のテーパーになるまで繰り返す。テーパー部の直径は竹を廻しながら 2箇所以上で測定し、断面が楕円になっているようならその部分を大目に削って修正する。

コミの削り方

フライロッドは他の釣りより頻繁に竿を振るため継ぎ手は長くゆるいテーパーにしたほうが抜けにくい。ただあまりゆるくすると雨で湿って 継ぎ手が膨張すると抜けなくなるので、先端の直径が、テーパー部の長さの0.5〜1%細くなる割合が最も良いようだ。

例)継ぎ手のテーパー部分の長さが10cmなら、先端部分を、1mm(テーパー長の1%)細くなるように作る。


玉口(メス側継ぎ手)

和竿は葉ギリ(剣先)というキリを使って竹の穴の内側を削って広げる。葉ギリは鋼線の先端を焼き叩いて平らにして自作する。大きさの違 う葉ギリ(0.2mm位の刻み)を何本か使って目的のテーパーになるよう内側を削る。穴の段差は丸ヤスリで削って滑らかにする。丸ヤ スリは和竿用に作られたものが使いやすい。棒ヤスリがない場合、竹やファイバーグラスの棒に布ヤスリを巻いた物でも代用できる。

玉口の作り方

葉ギリはドリルの刃で代用することもできるが、葉ギリより竹をねじる力が強い ので、竹が薄いときは細心の注意が必要。良く切れるドリル刃を、熱を持たないよう低速で回しながら削る。ドリルの刃をあまり深くまで差し込むと、刃の根元 の部分が摩擦で熱を持ち、竹に食いつき竹がねじれて割れてしまうので、径の違う刃を交互に使いながら少しずつ穴を開ける。

継ぎ手の種類


並継ぎ

並継ぎ

矢竹、高野竹は一般にテーパーが緩く、そのまま使うとスローテーパーの投げにくいフライロッドになってしまう。この場合、径の異なる竹 で段付きテーパーにすると良いのだが、これには太いバットに細いトップ部分を差し込むことのできる並継ぎが向いている。

印籠継ぎ

印籠継ぎ

マチピースロッドのように、径が同じ太さの竹を継ぐときは芯材を使った良い印籠継ぎにする。


印籠芯の芯材


ファイバーグラス印籠芯

印籠芯の芯材は高野竹の根元の部分等の硬い竹を使うのが一般的だが、ソリッドグラスやカーボンファイバも使える。釣具店で1本 200〜400円ほどで購入できる穂先用のソリッドグラスは、竹より少し重いのが欠点だが、継ぎ手にテーパーが丁度で、丈夫な継ぎ手を簡単に作ることがで きる。グラスの径をうまく 合わせれば、ブランクと一緒に曲がるジョイントの作成も可能。


スリーブジョイント

スリーブジョイント

スリーブ材をバット部に被せてジョイントする実用的な継ぎ手。スリーブの材料には、竹、ファイバーグラス、 グラファイトカーボン、金属など色々な材料を使うことができる。


逆並継ぎ

逆並継ぎグラスやカーボンでは一般的な継ぎ方だが、 バット部分よりトップ部分の径が太くなるため、丸竹ロッドはあまり使わない。


逆印籠継ぎ(スピゴットジョイント)

逆印籠継ぎグラスやカーボンロッドでは一般的な継ぎ方だ が、丸竹で行うと口巻き部分が薄く弱くなるので、丸竹ロッドでは印籠継ぎの方が有利。しかし印籠芯に強度のあるソリッドファイバーグラス等の芯材を使えば 口巻き部分をある程度厚く作ることができるので比較的容易に作ることができる。