丸竹ロッドとは竹の種類高野竹矢竹丸節竹布袋竹真竹竹の採取竹の乾燥生地組芽取り・袴取り火入れ・矯め穂先継ぎ手塗装ガイドの取付フィニッシュ |
ティップ(穂先)はフライロッドの特性を決める最も重要な部分だが、ぴったりのテーパーの竹を探すのに苦労する。特に矢竹や高野竹は テーパーが緩く先端が太いため、使えるものを探すのに苦労する。へら竿の穂先は削り穂・合わせ穂と呼ばれる手法で、真竹の竹片を削って作るが、この手法がフライロッドにも使え る。竹片を削って整形するため、目的のテーパーを自由に作ることができ、硬く強度も充分にある。 削り穂真竹の竹片を表皮に近い部分を残してテーパー状に削り穂先にする。へら竿では、胴回り1尺以上(直径約10cm以上)、5年生以上の古 竹で、繊維の厚い根元かから高さ2m以内の部分を使う。スパインは表皮側に現れる。 作り方
合わせ穂4本の竹片表皮の部分が内側にくるように、張り合わせたものをテーパー状に削り穂先にする。考え方は六角スプリットケーンのバンブー
ロッドにも似ているが、表皮を内側にするため、貼り合わせた後で調子を見ながら削ることができるので、六角バンブーロッドのような厳密な精度は不要。竹を
正確に十字に張り合わせるにはある程度の技術と手間が必要なため、へら竿師でも専門の職人が作ったものを購入することが多いようだ。合わせる竹の数
は4枚以外でも可能で、六角バンブーロッドを作った経験のある人なら6枚合わせ穂を比較的簡単に作ることができるだろう。
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