丸竹ロッドとは竹の種類高野竹矢竹丸節竹布袋竹真竹竹の採取竹の乾燥生地組芽取り・袴取り火入れ・矯め穂先継ぎ手塗装ガイドの取付フィニッシュ |
丸竹フライロッドとは19世紀に西洋で六角バンブーロッドが発明される150年以上前に日本人は和竿の技術を確立していた。
しかしグラスやカーボンロッドの発明により和竿の需要は減少し、限られた一部の釣りのための高価で伝統的な竿が作られるだけで、
和竿の手法でフライロッドが作られることはなかった。日本でフライフィッシングの人口が増え始めた1980年代になり、
ごく一部の竿職人やアマチュアが和竿の手法でフライロッド作り始めた。そして2000年に東清美さんにより、
和竿の伝統に拘らない自由で柔軟な発想で作る丸竹フライロッドの手法が紹介された。
東さんは2005年に亡くなられたが、丸竹ロッドの技術と発想はその後も丸竹倶楽部のメンバーと多くの愛好家に受け継がれている。 特徴丸竹で作ったフライロッドは、中空のためスプリットケーンのバンブーロッドより遙かに軽く、グラス並の軽さに仕上がる。
そして、キャスティング時のバイブレーションも少なく、振った感じはグラスよりむしろカーボンに近い。
他の材質より少し弱いので、サーモンやブルーウォーターの釣りには向かないが、
とても感度が良く小さな魚の動きを手に取るように感じることのできるので、渓流のデリケートな釣りに向いている。
きっかけ1998年の秋、近くの里山を散歩中に高さ約7フィート位のまるでフライロッドみたいな真っ直ぐな竹が目に付いた。 和竿のように、河原や里山に自生している竹をそのまま使ってフライロッドを作れないだろうか? その竹を持ち帰り乾燥させ1年後に丸竹フライロッド作りが始まった。そしてその結果は想像以上だった。 私の作った7’1"の丸竹ショートロッドはWF5Fフルラインを投げきることができた。 魅力このような高性能なロッドブランクが、河原や里山に自生していて、ただで手に入る。 丸竹フライロッドビルディングの魅力は、単にロッドパーツを組み立てるだけでなく、 採取してきた、色々な種類や太さの竹を組み合わせることにより、自分の好みに合わせた、アクション、長さ、 ラインウェイトのオリジナルロッドを自由に作れる奥の深さではないかと思う。 |