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関西の渓流事情

野迫川冬の気圧配置のことではなく、河川の入漁料 の話だ。東北〜中部の河川の入漁料は1日券が数百〜1500円くらいが相場のようだ。以前釣りをした神奈川県の酒匂川も岐阜県の石徹白川も1日券は 1000円だった。ところが西日本は少し違う。近畿の河川の1日券の値段は天川3000円、野迫川2500円と軒並み3000円台、私のふるさと高知県の 四万十川も3000円だ。


まるで管理釣り場

この価格設定はほとんど管理釣り場と同じ値段だ。まあ管理釣り場並みに釣れるのならそれで良いのだが、放流は解禁前の1回だけ。しかも 鮎の放流が主で渓流魚の放流が少ないところも多い。


魚はすぐにいなくなる

仮にトン単位で放流しても、解禁日前日からたき火をして場所取りをして3桁を超す魚を釣る餌釣り師達にあっという間に釣りきられ、解禁 より1月もすればほとんど魚のいない川になり、私の腕では出かけてもボウズが当たり前になってしまう。私は近畿の渓流は放流が年1回しかない管理釣り場だ と思っている。


フライフィッシャーって損?

解禁後1月ほどでアマゴを釣り切っても鮎釣りに切り替われる人は問題ないだろうが、シーズンを通してトラウト類を釣りたいと思う人も多 いのではないだろうか? フライフィッシングは普通餌釣りに比べ釣れる数は遙かに少ないし、私もそうだが釣れた魚をリリースする人も多い。餌釣り師や漁協 の人間から見れば、フライフィッシャーはネギ背負ったカモにでも見えているのではないかと考えることもある。もっと安い入漁料でシーズンを通じアマゴが釣 れたら良いと考えるのは私だけだろうか?

C&R区間

近畿の渓流に関東のように安い入漁料の設定のキャッチ&リリース区間を作ったらどうなるのだろう? キャッチ&リリースにすれば少ない 放流量で釣り場を維持できるだろうし、条件の良い枝沢で産卵による再生産があれば放流無しの運用も可能かもしれない。キャッチ&リリースによる魚資源の再 利用により、1日券1000円、年券4500円位の安い入漁料で、シーズンを通してきれいなアマゴがたくさん釣れる魅力的な河川ができれば、関西一円より たくさんのフライフィッシャーが訪れ、入漁料収入はむしろ他の河川より多くなるのではないだろうか。さらに、たくさんの人が訪れることによる経済効果も期 待出来るかもしれない。


石徹白川を見て

私は2002年6月に石徹白川のすばらしいC&R区間の釣りをしてこのことを確信した。解禁日より3ヶ月以上経過して、たくさ んの釣り人が入っているにも関わらず、私の腕でも4時間の釣りできれいな6匹のイワナと1匹のアマゴを釣ることができた。関西、特に私の家より近い奈良県 の渓流に石徹白川のようなC&R区間ができないものだろうか。

  石徹白川 C&R区間