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キャッチアンドリリース否定派には、釣り上げた魚は弱っていてどうせ死んでしまうのだからリリースは無駄な行為だという意見がある。確 かにリリースされた魚全てが生存できるわけではないだろう。

ではリリース後に死んでしまう魚の数は一体どれ位なんだろう? 日本でも研究され始めたらしいが、アメリカやヨーロッパではずいぶん前 から研究されているようだ。米国のフライ雑誌 Flyfisherman  March 1995 に掲載されていた内容を簡単に紹介したい。

まずサケ科の魚全般での釣り方による死亡率だが、餌釣り31%、ルアー5%、フライ4%となっている。一方それぞれの魚種別に比較した 場合、餌釣りの場合はスティールヘッド6%からカットスロート50%と大きな差がある。どうもエサを飲み込みやすい種ほど死亡率が高いみたいだ。ルアー・ フライの場合は魚種による差は1%〜7%で、共に1割以下の値だ。

このデータを日本の魚類にそのまま当てはめることはできないと思うが、ルアー・フライの死亡率は日本のイワナ・ヤマメでも数%位の値に なるのではないだろうか? 釣り方をルアーフライに限定するのであれば、キャッチアンドリリースによる河川・湖の運用は日本でも有効な方法だと思われる。