完成品フライを使う
手取りの白鮭を喰う
キャッチ&キル
私のC&R
西高東低
ロッドアクション
フロロカーボン
アトラクターフライ
Hooking Mortality
釣りと環境破壊
ドライはデッドドリフト?
ブラックバス問題
セレクティブ
バーブレスフック




ドライフライは、デッドドリフトで流さないと魚は釣れないとよく言われるが、本当だろうか?ニジマス、イワナに関してはその傾向が強い が、アマゴはそうでもない。私がフライを覚え始めた頃は、未熟なため、フライにすぐドラッグがかかってしまうのだが、それでもアマゴは良く反応した。ある 時、流芯を逆引きしたり、斜め下流にキャストして、表層をウェットフライのように扇型にスイングさせたり、意図的にフライを動かすと、ドライフライのデッ ドドリフトよりもアマゴの反応が良いことを知る。特に流芯を逆引きしたときは、アマゴはロケットのように、魚体全てが水面から飛び出す、激しいライズをす る。この釣り方をするため、フライが沈んでも見やすいよう、ドライフライのブルーダンを、グレイスキュイレルのダウンウイングに改造したフライを作ってみ た。今から20年以上前のことだ。フライも釣り方もフラッタリングカディスの釣りと同じなのだが、当時の私はそんなことは全く知らなかった。雑誌でフラッ タリングカディスの釣りを見つけたのは、それよりだいぶ後のことだ。特にカディスを意識したわけでは無かったのだが、試行錯誤するうちに、フライも釣り方 も同じになってしまったのは面白い。


使い方

  • アップストリームで普通のドライフライとして使う
  • 釣れなかったら上流に移動して、ダウンクロスで水面をスケーティングさせる
  • フライを沈ませ、ウェットフライのように扇型にスイングさせる
  • それでも駄目なら、流芯を真上から逆引きする
  • の何でもありだ。カディスのイミテーションというより、動きで誘うアトラクターフライとして使っているので、ハッチの有無にこだわる必要はない。そしてこ のいいかげんなメソッドの組み合わせが、通常のドライフライのデッドドリフトより釣れることが多かった。マッチザハッチにこだわるフライフィシャーは
    デッドドリフトしているときは、そのシルエットよりカディスか、ストーンフライとして認識された。
    水面をスケーティングさせたり流芯を逆引きているときは、フラッタリングカディスとして認識された。
    沈ませて扇型にスイングさせているときはスキュイレルウィングのウェットフライとしてとして認識された。
    と分析するのかもしれないが、アマゴはそんな難しいことを考える頭は持ってないので、流れてくるもの、動く物、虫らしい形に反応しただけだと思う。ちなみ にこの釣り方は、活性の高いアマゴにしか効果がない。プールで極小のミッジフライにライズしている、すれた放流アマゴは、見向きもしないのであしからず。