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放射温度計

春先の渓流では水温が判っていると魚の活性やハッチのを予測が立てやすいが、 いちいち温度計を水の中にいれて温度を測るのはおっくうだ。 また海の釣りでは防波堤の上や波が洗う磯等海面に近づけず 普通の棒温度計では温度計測できない場所も多い。 こんなとき離れた場所から水面に向けただけで手軽に水面温度を測れる、 非接触の放射温度計があると便利だと思い通販(ナチュラム)で買った。

この温度計の製品仕様の精度は25℃で±2.5℃となっているが、 どれくらいの誤差が出るのか、 釣り場で従来の棒温度計と同時に測って測定値を比較してみた。

場所 棒温度計 放射温度計 誤差 測定条件
管理釣り場 13℃ 12.8℃ -0.2℃ 晴れた日中、水面20cmに近づけて計測
管理釣り場 13℃ 14.2℃ +1.2℃ 水面から約1mで計測(太陽の反射光あり)
河口 26℃ 24.8℃ -1.2℃ 夜明け前。水面から約20cmで計測
渓流 19℃ 18.2℃ -0.8℃ 日中の谷の日陰。水面から約20cmで計測

小型の棒温度計は1℃刻みの目盛りしかなく精度はそれほど良くないが、 シンプルな構造で再現性はある。 いくつかの場所で測った値を考察すると放射温度計は思った以上に日光の影響を受けるようだ。 日中の管理釣り場で太陽の照り返しがあると棒温度計より1℃ほど高めに表示されたが、 水面に近づけると太陽光の影響を受けにくいのか測定差はほとんどなかった。 一方同じことを夜明け前の河口で行ったら放射温度計のほうが1℃ほど低い値になった。 薄暗い日陰の渓流でも同じ傾向だった。 取り扱い説明書にはなるべく水面に近づけて、 太陽光等の反射を受けない状態で測定することとなっているが、 この温度計は昼間の周囲からある程度の太陽光の放射を受ける開けた場所で 精度が出るよう調整されているように思われる。

  • 晴れた屋外で太陽光の水面からの反射光の当たる場所では-1℃
  • 日陰や朝夕の太陽の出てない時間帯なら約+1℃

の補正を行うとより正しい温度が得られるように思う。
今回の測定結果は公称精度よりは良いが、条件により結構誤差が出るので、 厳密に温度測定したい場合は従来の接触型の温度計を使うほうが良いだろう。 しかし、いろんな条件でクロスチェックして誤差の傾向を理解しておけば 十分実用になると思うし、 なによりも離れた場所から瞬時に水面温度を測れるのは手軽で便利だ。


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