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お盆休みに実家の高知県に帰ったとき、久々に私が生まれて初めてアマゴを釣った四万十川の支流に入ってみた。 もう20年以上前のことだが、林道の終点より沢沿いの山道を20分近く歩かないと行けない場所なので、あまり人が入らず、 1kmほどの区間で当時のへたくそな私のフライフィッシングでも、うまくいけば2,3匹のアマゴが釣れた。 しかし10年ほど後、2度ほど訪れたが、盛んにアタックしてきたチビアマゴ(当歳魚)も見えなくなり、魚のまったく釣れない谷になっていた。


今回もたぶんダメだろうと思いながら、グラスホッパーで釣り上がっていたら、なんと生まれて初めてアマゴを釣った場所で、 また18cmほどのアマゴを釣ることができた。同じ場所でフライをハーズイヤーに変え、流れ込みの白泡に放り込み、 さらに1匹。その後ドライフライとニンフを交互に繰り返して釣り上がり、6匹のアマゴを釣ることができた。 そしてその中の3匹は25cmを越えていた。


ドライ一筋だった20年前と違いニンフの釣りも覚え、腕が上がったのだと有頂天になったが、よく考えてみるとやはりおかしい。 最後に25cmのアマゴをかけた場所は、最上流の沢が無くなる寸前の場所で、以前は15cm以下の小型アマゴしか住んでいなかった場所だ。 そしてしつこいくらいフライに飛びつくはずのチビアマゴが一匹も出ない。 車止めがあり、一般車は入れないものの、以前は無かった林道が谷に沿って新しくできている。 これはどうも成魚放流のせいではないか? 腕が上がったわけではなさそうだ。


谷を下りてきて、食堂のおばあさんに聞くとやはりそうだった。放流により谷はよみがえった。 ネイティブだったアマゴは成魚放流に替わり、私の思い出の谷は都市近郊と同じ、普通の放流釣り場になっていた。 まあ、釣れないよりは良いのだけど。