アオサギの昼寝
へび
アクシデンド
トビとアマゴ
ねこが釣れた
思い出の谷
欲張りなアマゴ
鉄砲水
痛くない話

フライフックが刺さった

フライを始めて1年位の頃、近くの池にハスを釣りに行ったときのことだ。ドライフライで20mほど向こうのライズを狙いキャストを繰り 返していたら、力まかせのフォワードキャストが原因でテーリングループを起こし、14番のフライが右の頬に刺さってしまった。

外れない

フックを外そうとするが、返しが引っかかって外れない。頬が自分の目で見えるくらいに引っ張っても、指が震えるほど思い切り引っ張って も外れない。人間の皮膚は想像以上に丈夫だ。しかも頬には神経がないのか、それほど引っ張っても痛くない。あんな気持ち悪い経験は初めてだった。結局釣り をあきらめ家に帰り、返しが皮膚から出てくるまでフックを突き刺して、ペンチで返しの部分をカットしてやっと抜くことができた。傷口はほとんど血が出るこ ともなく、すぐにふさがった。

バーブレスの勧め

あれ以来私は、釣りに行くときは帽子をかぶるようにした。フライは返しをつぶしバーブレスにした。テーリングループが起きないようキャ スティングの練習もした。そして万一のためワイヤーカットができる小型のプライヤーをベストのポケットに入れている。特に釣人の多い、管理釣り場では、加 害者や被害者にならないよう注意している。