ガイドの位置が決まったらラッピングスレッドで巻いてロッドブランクに固定する。

必要なもの

スレッド

ラッピングスレッドはグラファイトカーボンロッドだと、ナイロン糸が一般的だが、クラシックなバンブーロッドではシルクを使う人もいる。ラッピングに使う糸はあまり撚りが強くなくて繊維が長くケバのないものが良い。手芸品店で売っている#50位のナイロン糸も使えるがやはりラッピング専用のスレッドが使い易い。糸のサイズは通常のフライロッドならサイズ「Ａ」を使う。スレッドはエポキシフィニッシュするとかなり濃い色に変るので、仕上げたい色より少し明るめのスレッドを選ぶようにする。

便利な道具

ガイドのラッピングは、ラッピングスタンドがあると便利。木の板をコの字型に組み合わせ両端にＶ字型の切れ込みを入れるだけで簡単に自作することができる。なくてもダンボールの箱の両端にＶ字型の切れ込みを入れたものでも十分実用になるし、それも面倒なら膝の上にブランクを置いてブランクを回しながらラッピングすることもできる。スレッドを巻きつけるときあまり強いテンションをかけると、ガイドがロッドブランクに強く押し付けられるので、完成後長く使っているとブランクを傷つけたり、ラッピングが磨耗したりするので、スレッドを本にはさんだ位の軽いテンションで巻くようにする。私はラッピングスレッドをはさんでテンションを調節できるスレッドフィーダーを自作して使っている。

ラッピングの手順

	ロッドブランクにスレッドを１回交差させ6～8回程巻いてたら、はみ出したスレッドを切ってガイドをスレッドで巻いていく。
	スレッドを巻き終わる6～8回前に3～4Ｘ位のナイロンモノフィラメントを、ガイドの反対側に、巻き終える方向にループができるようにセットしてその上からスレッドを巻いていく。
	巻き終わったら、タイイングスレッドを10cm程余裕を残して切り、モノフィラメントのループにスレッドを通しモノフィラメントを引いてスレッドをラッピングの中に引き込む。
	スレッドを引き出したら左右に引っ張ってスレッドが通った場所を広げる。
	良く切れるデザインカッター等の刃を当て、スレッドを引いて切る。刃を動かして切ってはいけない。スレッドを切ったら、ツメ切りのレバーや、ボトキンの後ろ側等で押してスレッドを切った隙間をならす。