はじめに必要なものスパインの測定グリップの取り付けリールシートガイドラッピングフィニッシュA Master's Guide to Building a Bamboo Fly Rod br> br> |
コルクグリップはコルクをグ リップの形に整形済みのプレフォームドグリップ(通称ちくわ作り)を使うのが手っ取り早くて簡単だが、自分の理想のグリップが入手できない場合、コルクリ ングを1枚ずつブランクに通し接着し、ドリル等で回転させながら目的の形に削って作ることもできる。手間はかかるが、自分の好みのグリップとリールシート を組み合わせて自分だけのオリジナルロッドを作るのがロッドビルディングの楽しみだ。
グリップの位置決め
|
リングの穴をコルクリーマー
で広げる |
コルクリングを
ブランクに通す |
StrubleのU8やU20等のアップロック式リールシートには、ロック金具用のコルクリングが付属しているが、ない場合はコルクリ ングの穴をリールシートのアップロック金具が納まる大きさに削る。
コルクリングの位置決めが終わったら、ブランクとコルクとコルクの間にエポキシ接着剤を付け、リングを一枚ずつ接着する。作業にある程
度の時間がかかるので、エポキシ接着剤は硬化時間がある程度長いもの(15分以上)を使うほうが良い。
接着剤を塗り終わったらコルククランプで接着剤が硬化するまで固定する。コルクとコルクの間には隙間ができないようエポキシをたっぷり
付けるが、両端のリ
ングは、多すぎるとはみ出した接着剤が、コルククランプにくっついて離れなくなることがあるので少なめに付ける。もしコルククランプにくっついて離れない
場合は無理に引き剥がすとコルクが破れてしまうので、薄いカッターの刃等をコルクとコルククランプの間に差し込みでブランクを傷つけないよ慎重に切り離
す。
アップロック用金具は、リールとガイドが同じ方向になるように取り付ける。コルククランプでコルクを固定するときは、 リールシートを取り付けた状態で行うとアップロック金具の付いたコルクリングを正しい位置に固定できる。
アップロック用金具はリールの向きがガイドと同じ方向になるように取り付ける。 |
アップロック金具のコルクリングはリールシート(ウッドインサート)を取り付けた状態で位置決めする。後の工程でリールシートに傷が付かないよう、位置決め後にリールシートを取り外してもよい。 |
グリップ整形時に誤ってブランクにキズを付けないよう、紙とマスキングテープで養生する。
ロッドブランクのバットの内径より少し小さいドリルの刃にマスキングテープ等を巻いて
バット部に差し込み、電動ドライバーで回しながらサンドペーパーでコルクリングを削る。電動ドライバーがない場合は片手でサンドペーパーを当て、もう一方
の手でグリップを回しながらコルクを削ればできない事はないが、完成するころにはたぶん手にマメが出来ているだろう。最初は#40〜80ほどで大まか
な形を作り#150で形を決める。最後に#320位でコルクの表面をなめらかにする。電動ドライバーは他にもいろいろ用途があるため、是非そろえておきた
い工具だ。