目次

ティペット/フック

リーダー/ティペット

フライライン

ループ

バッキング/リール

ノットの強度比較

インターネット検索で、ブラッドノットがユニノット（電車結び）より強いと紹介されている海釣りのページを見つけた。私は今までブラッ ドノットはトリプル サージェントノット、ユニノットより弱いと信じていたのだが、もしかたらティペットの材質や太さでノットの強さの条件が変わるのかもしれない。納得がいか ないので自分で調べてみることにした。

テスト方法

結び目を引っ張って切れるまでの張力を記録し比較するべきなのだが、そのような計測器は持っていない。そこで単純にモノフィラメントを 異なるノットで結束 して両方から引っ張り、切れなかった方を勝ちとするトーナメント方式で戦わせることにした。

モノフィラメント同士のノットは一番少ない回数で勝負の決まる３回戦。ティペットとフックのノットに関しては、同じ種類のフライフック でもアイの形状の微 妙な差 があるのか、勝負に強いフックとそうでないフックがあることが判ったので、公平にするため2回目にフックを交換する４回戦方式とした。

ティペット/リーダーのノット

トーナメント参加ノット

・ユニノット
・トリプルサージェントノット
・ブラッドノット

なるべく実釣に近い形で行うべく、勝負はナイロンの６Ｘで行った。

１回戦

あっさり勝負が決まった。やはりユニノットの方が強い。

２回戦

トリプルサージェント優勝。しかし指に食い込むティペットの強さが１回戦のブラッドノットの時とは明らかに違い、どちらも強いノッ トと 感じた。

敗者復活戦

太く材質の異なる４号のフロロカーボンでどうなるか試してみた

強いはずのトリプルサージェントノットも硬くて太いモノフィラメントでは全くだめ。

太いモノフィラメントだとブラッドノットの方が強くなる。でも接戦。

リーダーとティペットの結束は通常リーダーの方が少し太いので、5Ｘと6Ｘの太さの異なるものフィラメントで試してみた。

驚いたことに、今度はユニノットの勝利となった。

結果

リーダーの先に少し細いティペットを継ぎ足して使う渓流のフライフィッシングではユニノットが強度的に最も優れている。しかし太いティペットではブラッド ノットが最も強く全く反対の順位となるのが面白い。

ティペット/フックのノット

トーナメント参加ノット

・インプルーブドクリンチノット
・トリプルサージェントノット
・ダンカンループ

なるべく実釣に近い形で行うべく、６ＸティペットにTIEMCO TMC100 #18の組み合わせで行った。

１回戦

フライフィッシングで多用されるインプルーブドクリンチノットの方が強い

２回戦

でもにピッツェンノットに負けてしまった。

３回戦

トライレーンノットの優勝。やはりフックのアイに２回通すノットが強い

飛び入り参加

私が偶然見つけて、後でクリストファー２ノットという名前だと判ったノットを飛び入り参加で勝負させてみた

チャンピオンには勝てなかったが、善戦。

ピッツェンノットより強い。　

結果

トライレーンノットの圧勝。やはりアイにダブルで通すノットは強い。しかしタイイングスレッドやヘッドセメントでアイが狭くなっ たフライを結ぶときはイライラするし、イブニングハッチ等で薄明かりで時間がないときは簡単なクリンチノットの方が便利だ。意外だったのがクリストファー ２ノット。ピッツェンノットを上回る強さで堂々２位。これは使える。