はじめに
のこぎりガイド
和竿風グリップ
リールシート
100円エポキシ





竹材をのこぎりで切るとき、 断面が軸に対して直角になるように切ろうとするのだが、 不器用なのでどうしても斜めにずれてしまう。 後からヤスリ等で修正すれば目立たなくなるのだが、手間がかかる。 一回で正確に切る方法はないものかと考えて作ったのがこれ。


のこぎりガイド

ホームセンターで買ってきた端材の上に、 のこぎりの歯の幅より少し小さな2本の角材を、 端の直角な面が板の真ん中でぴったり合うように接着剤で固定する。 真ん中の合わせ目に竹切り用のこぎりを入れて引けば、 のこぎりの歯の厚さと同じ幅の溝を作ることができる。 この溝にのこぎりの歯を通して竹を引けば、 歯は常に竹材と直角に保たれるはずだ。

思惑通りになるか実際に切ってみた。 中屋の組子用のこぎりで高野竹を薄くスライスしたら、 繊維が透けて見えるほどの薄さに切ることができた。 のこぎりの歯が同じ角度で入らないとこの薄さには切れないし、 少なくても私の腕では素手で切るのは絶対無理。 予想を超える精度となり驚いた。


高野竹のスライス

ノギスで測ったら厚さ0.29mm。紙のように薄く繊維が透けて見える


安価な材料で簡単に作れて、使い易くしかも正確に切れる。 底が木製なので竹を固定した状態で最後までのこぎりを引けるので、 ササクレが出ず回し切りも不要。 良いことずくめで、丸竹ロッド作りに欠かせない道具となった。