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釣った魚を殺さずに逃がすキャッチ&リリースは、河川の魚を有効に再利用する優れた手段だ。心配されているフッキングによる魚の死亡率 も、フライフィッシングの場合数パーセントと低いので、河川の漁場管理をキャッチ&リリースの運用にすれば、秋の産卵による再生産も加わり従来より相当少な い放流量で河川を維持する事ができるはずだ。しかし釣り上げた魚を適切に扱わないと死亡率が上がるので注意が必要だ。フライフィッシングでは常識的な内容 なのだが、知らない方も結構いるようなのでPRしたい。 できるだけ魚に触らない魚に触らずフックをだけを指でつまんで外し、魚を水から出さずにて素早くリリースするのが最も魚に優しいリリース。 乾いた手で魚に触らない魚にさわる場合は、その前に必ず手を水につけてぬらす。乾いた手で触ると魚の体表の粘膜が炎症を起こし細菌に感染することがある。手に
魚のぬめりが着くのを嫌い乾いたタオルやトングでつかむ人を見たことがあるが、リリースするのであれば止めるべきだ。 魚をできるだけ水から出さない魚の体表の粘膜を傷つけないため、魚を岸に引きずりあげたり、乾いた石の上に置いたりしない。 大きな魚はネットを使う大きな魚は取り込みに時間をかけすぎると弱ってしまう。またランディング時に浅場で暴れると魚の体表が傷つくため、大きめのネットを使
い手早くランディングする。ネットはリリースネットと呼ばれる、網の目が細かく柔らかいものが良い。 魚が弱っている場合魚が弱っている場合は、背を上にして魚体を軽く支え、前後に優しく動かしてエラに水を送り元気になるまで酸素を供給してやる。 バーブレスフックを使うリリースをスムーズに行うために、バーブレスフックを推奨する。バーブ(返し)付きのフックは無理に外すと口の蝶番部分が取れてしまっ たりして魚へのダメージが大きい。バーブレスフックは返しがない分、刺さりが良いためフッキング率は返し付きの針より高く、しっかりフッキングすれば滅多 に外れることはない。自分や他人にフックを刺してしまう事故もあるので、安全のためにもバーブレスフックを使おう。 飲み込まれたら糸を切る口の奥にかかった針でもフォーセップス等の針外しで外せるが、完全にフックを飲み込まれ外れない場合は、無理に外そうとせず糸を切って 逃がす。バーブレスフックの場合はリリース後ほぼ外れてしまうようだし、返しの付いたフックでも外れて生存する確率は意外に高いようだ。 |