フライキャスティング入門ロングキャストロールキャストスペイキャストプレゼンテーショントップページフライキャスティング・マニュアル
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スペイキャストとはスコットランドのスペイ川発祥の伝統的なキャスト。ロールキャストに似ているが、フライラインの先端以外を空中に浮かして投げるため、
ロールキャストより少し広いバックスペースが必要だが、はるかに長い距離を投げることができる。 スペイキャストはダブルハンドロッドのために技術と思われがちだが、シングルハンドロッドでも行うことができる。後ろに岩や木々が迫っ
た湖岸や高い葦の生えた川岸等、今までフライフィッシングができなかった場所で釣りをすることができる、覚えて損のないキャスティング技術だ。 スペイキャストの手順リフト(lift)スペイキャストはロッドティップを約45℃の角度までゆっくり持ち上げ、フライラインを水面から離して持ち上げるリフトの動作でスター トする。いきなり次のステップのア ンカーを打つ動作に入ることもできるが、最初にフライラインを持ち上げて、できるだけ浮かしておいたほうが正確なアンカーを打ちやすい。
バックキャスト(sweep)リフトが完了したら、ロッドを利き腕側に軽く倒してロッドティップを下げ、体重移動と体の回転を使って、サイドキャスト気味に横に払う
(sweep)
ようにフライラインを手前に引き寄せる。このときフライラ
インを必要以上に高く上げないよう注意する。 アンカー(Anchor)バックキャストが完了したら、ロッドを立て、 オーバーヘッドキャストのフォワードキャストの開始位置(ロンチポジション) でフライラインの先端が利き手前方に着水するのを待つ。 バックキャストでフライラインの先端を着水させることをアンカーを打つと言う。 アンカーは単にフライラインの先端が水面に着いているだけではなく、ある程度スピードのあるフライラインの先端が水面に引っかかって止
まることによりテンションがかかった状態にならなければいけない。たとえフライラインの先端が思い通りの位置に着水したとしも、スピードがなくだらしなく
落ちたのではテンションがかからないのでロッドを曲げることができず遠投はできない。 アンカーは利き腕側の斜め前方に打つが、立ちこんでいるときは自分より後方になってもかまわないし、そのほうが遠投に有利だ。しかし同 時に広いバックスペースが必要になる。 ロンチポジション(Launch position)バックキャストを終了して、アンカーを待ちフォワードキャストを開始するロッド位置をロンチポジションと言う。アンカーでブレーキがかかったフライラインはテン
ションでロッドの後ろ側にアルファベットのDの字の形に膨らむためこのときのループをDループと呼ぶ。
フォワードキャスト(Forward cast)フライラインの先端が着水してアンカーが完了すると同時にフライラインを前方に打ち返す。このときラインの先端が水面に張り付き、ちょ うどイカリ(アンカー)の様な役目で、フライラインが後方に飛んでいくのを防いでくれる。ロッドティップに引かれたラインは遠心力でロッドの後方に膨らみ、そのテンショ ンでロッドが曲がりフライラインを飛ばすことができる。投げ方は通常のフォワードキャストと同じで、体重移動と体の回転を使いストロークを長くすると距 離を 稼げる。シングルハンドならフォワードキャスト時にホールを行えばさらに距離を伸ばすことができる。
シュート(Shoot)フォワードキャストの
フィニッシュと同時にラインを離しシュートする。 成功すればかなりのラインをシュートできる。 フライラインDT、WF、STどんなラインでも使えるがWF、STの場合はベリー部分が長いフライラインの方が遠投に有利。ベリー部分が20m位あ るスペイキャスト専用のフライラインも売られている。シンキングラインを使用する場合は一度ロールキャストで水中に沈んだフライラインを水面に浮かしてから、キャストを始めるようにする。 |