フライキャスティング入門ロングキャストロールキャストスペイキャストプレゼンテーショントップページフライキャスティング・マニュアル
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フライキャスティングとはフライフィッシングは、鳥の羽根や獣毛で作られた小さく軽いフライ(毛針)をフライライン(フライフィッシング用の道糸)の重さを利用 して、むちのように投げて釣りをする。フライラインを投げる動作をフライキャスティングといい、通常1回の振りで投げるのではなく、前後に少しずつフライ ラインを空中に延ばしていき最後に目標に向かってフライを落とす。 他の釣りとの違いフライキャスティングとルアーキャスティング等の他の投げ釣りとの違いは、ルアーキャスティングは、ロッドの負荷がルアーの重心(点) に対 して作用するのに対して、フライキャスティングは、空中に引き出されたフライライン全体の重さ(直線)に対して作用する点にある。ルアーキャスティングは ロッドのスイングと、ルアーの負荷で曲がったロッドの復元力を利用して、ルアーをはじき飛ばす。ルアーはリリースの瞬間まで遠心力で円の軌跡を描き加速す る。この動作は、テニスやゴルフなど、他のスポーツとリストの使い方が似ているため、比較的短時間で覚えることができる。これに対し、フライキャスティン グは、ロッドティップを空中に伸びたフライラインと正反対の方向に、一直線に動かさないと、フライライン全体の重さを効率よくロッドに伝える事ができな い。この動作は、他のスポーツとかなり異なるため、修得するのにある程度の時間が必要になる。
準備必要な道具
練習場所前後に障害物がなく開けている、川や池の畔、芝生の上が理想的。公園の芝生では釣針を付けていなくても竿を振る行為が危険と考える人が 多く、トラブルを避けるため練習はしない方が無難だ(野球の練習よりは安全と思うのだが)。アスファルトや、土の上での練習はフライラインの痛みが早く、 土や砂でロッドのガイドの減りも早いため、できれば止めた方が良い。 練習の前に覚えようグリップの位置
リストの動作
キャスティングピックアップアンドレイダウン(Pickup and Laydown)
フォールスキャスト(False Cast)何回か練習したら今度は、フォワードキャストで前に投げたラインが伸びきった時、再びバックキャストしてみよう。フライラインが空中に 浮いたまま前後に何回でもキャスティングを繰り返すことができる。この繰り返しのキャスティングストロークを、フォールスキャストと呼 ぶ。 スムーズにフォールスキャストができるようになれば、フォールスキャスト中に、少しずフライラインを伸ばして遠くに投げる練習をしてみ よう。この時注意するのは、遠くに投げようとして、ロッドを振り過ぎないことだ。ロッドの特性により違うがバックキャストは約1時、フォワードキャストは 約10時の位置で止めるようにする。フライラインやリーダーが地面や自分の身体に当たらずに10mほど安定して投げられるようになれば、なんとか釣りがで きるようになる。ただし実釣では、練習用の毛糸の替わりに、フライフックが付いていることをお忘れなく!特にフライフックが目に刺さったりすると大変なこ とになるので、眼鏡をかけていない人はサングラスが必要だ。また釣りに熱中して周りの人にフライを刺したりしないよう、充分気を付けよう。 ポーズの動作キャストの終了時にフライロッドを止めるポーズの動作は、フライキャスティングで最も重要だ。キャストはポーズで終了するが、実際にフ ライラインを飛ばす動作は、実はその後から始まる。フライキャスティングにおけるロッドスイングは、フライラインを飛ばすための動作ではなく、ロッドを曲 げる動作である。フライラインは、ポーズの後に曲がったフライロッドの復元力で飛ばされる。つまりロッドがフライラインを飛ばしてくれる。フライキャス ティングとは、ロッドがフライラインを飛ばしやすいように曲げてやるお膳立てだと考えてもよいだろう。
上記解説はフォワードキャストだがバックキャストもキャストの向きが違うだけで原理とタイミングは全く同じ。ポーズの動作について、フ ライフィッシングのエキスパー トは色々な解説をしているが、実はみんな同じことを表現している。
ロッドを有効に曲げるためのスイングのイメージは、フライロッドを、先にお椀が付いた棒だと想像してみよう。お椀の中にボールをいれ、棒を振って前に飛ばしてみる。ボールがお椀からこぼ れないようにするには、手首をあまり使ってはいけない。ボールを飛ばすために、棒をボールを投げる方向に突き刺すように振るイメージを想像してみよう。こ のイメージは実際のフライキャスティングにかなり似ているので参考になると思う。 シュート(Shoot)安定したフォールスキャストができるようになったら、フォワードキャストの後フライラインを離してみよう。飛んでいくラインに引かれ て、手元のラインがスルスルと出ていくだろう。最後のフォワードキャストを強めに行えば、フォールスキャストで少しずつフライラインを出さなくても一気に 距離を伸ばすことができる。この動作をシュートと呼び、エキス パートはシューティングテーパーと呼ばれるラインシステムで20m以上のフライラインを一気 にシュートする。 トラブル事例ループが大きくなり、遠くまで投げられない練習を始めたばかりの初心者が陥りやすい。オープンループといって、キャスティング時のロッドティップの軌跡が直線でなく、凸型になっ てしまい、ロッドのパワーをうまくラインに伝えることができないのが原因。
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ロッドティップが直線に動くと言うことは、ロッドをスイングする面も平面になると言うことだ。この面が崩れると、ループが安定せず、横 倒しのループができ る。スイング面を確かめるには、壁の横に立ち、ロッドの替わりに短い棒を持ち壁と平行に、キャスティングの練習をしてみると良い。キャストのスタートから フィニッシュまで、グリップと壁の距離が同じでなければならない。特に初心者は、バックキャスト時にグリップが壁から離れる傾向にあるので、注意が必要 だ。