目次
フライロッド
フライリール
バッキング
フライライン
リーダー
ティペット
フライ








フライラインの表示

フライラインの表示は、ラインの形状を表す先頭二文字のアルファベット、ラインウェイトを表す数字、ラインの材質を表すアルファベット とローマ数字で構成される。下記のWF6SUの表示は、ウェイトフォワード6番、シンキングラインタイプU(ファーストシンク)を表す

WF
6
SII
形状
重量
材質
 

形状

WF(ウェイトフォワード)、DT(ダブルテーパー)、ST(シューティングテーパー)があるが、遠投の効くWFがおすすめ。渓流の釣 りしかしないのならDTでも良い。STは遠投用のラインで扱いにくいため初心者にはあまり勧められない。

WF(Weight Foward)


ウェイトフォワードライン


9−12mのヘッド部と細いランニングラインでできている。ロングキャスト時は細いランニングラインをシュートすることにより、距離を 稼ぐ事ができる。近くから遠くまで幅広く対応できる使い易いラインだ。しかしランニングラインまで出してしまうとメンディングやロールキャストがやりにく くなる。遠投やスペイキャスト向けにヘッド部の長さが20m位のものもある。

参考:ヘッドの長さ(Scientific Anglers社)

名称 ヘッド長(feet)
Mastery GPX 40
Mastery XPS 36
Mastery Distance Taper 66
Mastery Spey/Salmon Taper 77
Mastery Wet Tip 50
Mastery Uniform Sink Plus 40
Ultra3 38


DT(Double Taper)


 ダブルテーパー


ランニング部分がないため、ロングキャストには向かない。渓流などのショートレンジの釣りに向いている。両端が同じ形状と なっているため、ラインが傷んでくれば、ひっくり返して反対側を使える。ベリー部が長いため10m以上ラインを引き出していてもロールキャストやメンディ ングが楽にできる。フライリールは同じ重さのWFラインより1番手以上大きめの物が必要となる。私は半分に切って、フローティングランニングラインにスプ ライスして使っている。

 ST(Shooting Taper)


シューティングテーパー 

モノフィラメントや、フローティングランニングラインとつないで使用する。海や湖、大川等開けた場所でロングキャストが必 要なときに有利だが、ランニングラインが絡まりやすいので、それ以外の用途にはあまり向いていない。

ランニングラインの種類

種類 特徴
モノフィラメント 最も遠投に向くが、リールの巻き癖が付きや すく、絡まりや すいのが欠点。フラットビームやCortland社のCOBRAのように扁平で軟らかいものが使い 良い。シューティングバスケットを使うとトラブルが少なくなる。モノフィラメントは径が細くて水の抵抗が少ないため、流れの強い大川でシンキングラインを 使うときにも向いている。
ブレイ デッドモノ 細いモノフィラメントを編み上げて作ってあ るため、モノ フィラメントラインより巻き癖も取れやすく絡まりにくいが、ロッドガイドとの抵抗が大きく、モノ フィラメントほどの遠投はではない。シュート時に大きな摩擦音が聞こえるため私はあまり好きではない。
フロー ティング WFラインのランニング部分と同じ材質で、最も扱いやすい が遠投能力はやや劣る。シューティングヘッドとラインスプライスすれば、ほどんどWFラインの感 覚で扱える。ウェーディングで立ち込んだ時には、水面に垂らしたランニングラインが沈まないので、シュートが楽にできる。


ラインウェイト(重量)

フライラインのウェイトは通常AFTMA規格の番号で表される。この番号はフライラインの先端から30フィート(約9m) の重さで決め られる。数字が大きいほど重いライン、小さいほど軽いラインを表す。

ラインウェイトと用途の目安

ウェイト 用途
2〜4 渓流など近距離で軽いフライを 使う釣り
4〜8 管理釣り場、湖での釣り
8以上 サケやソルトウォーター等大物 の釣り


ウェイト 重さ(grain)
1
60
2
80
3
100
4
120
5
140
6
160
7
185
8
210
9
240
10
280
11
330
12
380

ライトライン

ラインウェイトが軽いほど、フライキャスティング時の腕への負担が少なく、楽に投げられる。また、ラインが軽いほど、空中での落下速度 が遅いため、ヘビーラインよりスロースピードでゆったりしたストロークのキャスティングをすることができる。渓流等の近距離の釣り釣りは#2−#4位のラ イトラインが中心となる。しかし最新の高弾性のファーストアクションロッドを使えば、ファイバーグラスやバンブーロッドを基準とした番手より2番軽いライ ンでも同じ釣りが可能なため、風がなければ、湖など開けた場所での遠投も可能だ。たとえば標準的な、9フィート4番のファーストアクションロッドは30 ヤードWFラインをフルラインキャストできる能力を持っている。


ヘビーライン

海や湖など開けた場所では強風が吹いていことが多いので、風の影響を受けにくい重いラインが有利だ。またシンキングラインの場合、同じ 材質であっても、番手が大きいほうが沈む速度が早いので、深場を探る釣りに向いている。重いフライや空気抵抗の大きいフライを投げるときも重いラインの方 が投げやすい。しかし遠投に関しては、ラインが重いほど有利だと思いこみがちだが、そうでもない。8番以上のラインは想像以上に重く、遠投するにはかなり の腕力が必要で、1日中振っていると疲れてしまう。風がなければ6番位の方が軽くて振りやすいし、私の場合は腕力がないせいか、キャスティングできる距離 は8番も6番もほとんど変わらない。


材質


フローティング(F)

コーティングに気泡を含み水に浮く。ドライフライ等、インディケーターニンフィング等、表層の釣りに最も一般的に使われる。キャスティ ングしやすく、扱いやすいので、入門で最初に買うラインは、フローティングがお勧め。

シンキング(S)

ストリーマや、ウェットフライを沈めて釣るときに使用する。沈む早さには、いくつかの種類があり、T〜Wのローマ数字で表される。用途 により使い分ける。

参考:ラインタイプと沈下速度(Scientific Anglers社)

記号 種類 SinkRate(inches/second)
T Slow sink (Intermediate)
1.25-1.75
U
Fast sinking 
2.00-3.25
V
Extra Fast Sinking
3.25-5.50
W
Super Fast Sinking
3.75-6.50

シンクティップ(F/S)

先端部数メートルがシンキングで残りはフローティングになっているライン。先端部以外は水に浮くため、メンディングやピックアップがや りやすい。河川でのウェットフライの釣りや、ニンフで深場をスロースピードで探るときに向いている。シンキング部分のタイプはシンキングラインと同じT〜 Wのローマ数字で表す。



関連商品リンク

フライ用品の購入を検討されている方は参考にしてください。

製品情報

3M Scientific Anglers スタンダードなフライライン(英語ページ)
Cortland テーパーが少し長めに設計されている (英語ページ)
RIO Products スペイラインが有名(英語ページ)

通信販売

ナチュラム


Amazon.co.jp フ ライライン