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きっかけ手芸店で見つけた光沢のあるレーヨンの結び紐でフライラインを作る事を思いついた。 レーヨンは人絹と呼ばれるので、 うまく行けばシルクラインの代わりになるかもしれないとフライラインにしてみた。 実際に渓流で使ってみると、普通のフライラインと遜色ないどころか、 狭い渓流での取り回しが楽でむしろ使い易かった。 しかし1年程使うと繊維が劣化して、岩の角に当てたりフライリールからラインを引っ張り出すだけで 切れるようになったため、素材をナイロンの紐に変更した。 その後2年ほど使っているが丈夫で劣化もなく、渓流で日常的に使うフライラインになった。 最初に試したレーヨン製の結び紐は強度不足だった材料DIYショップで見つけた、 木材にチョークの粉で目印を付けるチョークラインというナイロン製の編み紐を使った。 直径0.85mmで長さ20m。3番位のウェイトのフライラインを作ることができる。 ホームセンターで197円で購入した、チョークライン用糸他にも流用できる素材はあると思うし、太さを変えればいろんなウェイトの フライラインを作ることができるだろう。 しかしダクロンのバッキングラインのように中空に編んでいるものは、 亜麻仁油に浸けてハーダニング処理すると潰れて偏平になってしまうの向いていない。 ハーダニング紐に適度な張りと重量を持たせるため、 シルクラインと同じように亜麻仁油(リンシードオイル)を浸透させから 空気中に一月ほど晒し硬化させるハーダニングという処理を行った。 硬化したら仕上げにシルクライン用のミューシリンを何度か塗って完成。 ハーダニングを行うと青色だったチョークラインが透明感のある渋い深緑に変わった。
フロントテーパーナイロン紐で作ったフライラインは直径が均一でフロントテーパーがないため 先端に35lbのブレイデットモノフィラメントラインを1mほど継ぎ足しテーパーの代わりにした。 ブレイデットモノの中に紐を通してタイイングスレッドで止めて瞬間接着剤で固定した。普通のフライラインに比べてフロントテーパーがきつめになり、 スティルウォーターのデリケートなプレゼンテーションには向かないが、 後方にフライラインを伸ばせず、 バックキャストでループが伸びきる前の 曲がったラインをキャストしなければならないような狭い渓流では、 短いラインの負荷でロッドを曲げられるので普通のラインよりむしろ扱い易い。 また、先端のブレイデッドモノは通常のフライラインより軽いため ノーマルリーダーでもロングリーダーを使ったのと同じ効果があり ロッドを立てて流芯を避けて対岸を狙うのが楽にできる。 |