目次2005年以前 |
前日の天気予報では、午前中曇りで昼から雨。前線が通るのか風速は7m/s。 立っているのも辛い強風の中での釣りを覚悟したが、当日は早朝から雨。 風はたいしたことはなく、天気予報が外れた。釣り場に到着するといつも混雑する堤防には誰もいない。 雨のせいならいいが、釣れなくなったからでは? と少し心配になる。 実際釣り始めて30分は全く当たりがなく焦ったが、シャトリュース/白の#8のミノーフライ をST9Sタイプ6で30秒沈ませてやっと釣れた。 どうも渋い釣りになりそうだ。 最初の一尾近くの海面で鵜が潜って小魚を食べているのでベイトはいるのにと思っていたら、 右の船着場でカマスと思われるボイルを発見。 すかさず移動してフライを投げファーストリトリーブすると一発でヒット。 かなり強い引きだが途中で外れてしまい、その後が続かない。 元の防波堤に戻って足元を見ると、底が真っ黒になるほどのカマスの群れがいた。 おそらく千を超える数のカマスが、太い帯になりゆっくりと波止場の外に移動していった。 こんなにいるんだ! と感心しながら 急いでフライを沈ませるが釣れなかった。 その後ぽつぽつ当たりはあるが長続きしない。フライを変えるとその直後に釣れる ことが多いので、フライを選り好みして飽きられるのが早いようだ。 しかし明るくなるにつれて少しずつ活性が増してきて、2投に1投は当たりが出る ようになった。こうなるとフライの独壇場。 フッキングに失敗したり、ティペットを切られたり、途中で外しすことも多いが、 飽きない程度に竿が曲がる。後から来たルアーやエサ釣り師がうらやむ状態になった。 カマスの口は薄くてきゃしゃでフッキングしても外れやすい。この中にカミソリのように鋭い歯があり、フライを呑まれるとかなりの確率でティペットを切られる10尾釣った時点でさばくのが大変なので、後から釣れたカマスは隣のルアー釣りのおじさんに話して 快く引き取ってもらった。 10時頃、沖からタグボートと一緒に巨大な船が入ってきて、直ぐ隣の船着場に横付けした。 船の影とスクリュー音でカマスが驚いて逃げるのではと心配したが、その気配はなく相変わらず釣れ続けた。 その後船はクレーンで、岸壁からテトラポットの積み込みを始めた。 目の前を車数台分の重さのありそうな大きなテトラポットが移動していくのは壮観だ。 釣りを制止されることはなかったが、作業関係者が入ってバックキャストの安全確保が 難しくなったので、これだけ釣れば十分と早めに釣りを切り上げた。 釣果カマスはあまりフライの選り好みがないのか、たいていのフライで釣れるのだが、 今回は釣れても直ぐに飽きられフライを頻繁にローテーションする苦しい釣りになった。 その中で小型のサーフキャンディ(エポキシミノー)が最も反応が良かった。ボディも丈夫でカマスには ぴったりのフライなのだが、食いが良いと呑み込まれるのか、2本のストックがティペット切れであっという間 になくなった。
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