十津川源流部 2004年9月25日〜26日 水温15℃ 曇り→雨
場所:小渓流ですので公開を控えさせてもらいます。申し訳ありません。 
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今年最後の渓流釣行は5月に良い思いをした十津川の源流部に行くことにした。同行メンバーは前回と同じ、ヨッシーさん、INHARDYさん。今回も前回と同じく谷の入り口で前日に一泊して早朝から谷を狙うことにした。実はこのメンバーがそろうと必ず雨が降るのだが今回はどうなるか?


9月25日



大雨
今回は、谷の入り口の駐車場所の下でイブニングライズを狙おうと少し早めに出発したのだが、五条を過ぎるころから雲行きが怪しくなり、大塔付近でバケツの底をひっくり返したような豪雨に見舞われた。ワイパーを最速にしてもほとんど前が見えず、溜まった雨水で道と側溝との境目も判らず危ない。険しい谷なので土砂崩れの心配もある。今回入る谷は比較的濁りが出にくいそうだが、これほど降れば明日の釣りは無理かもしれない。でも十津川村に入った頃から少しずつ小降りになり、谷の入り口に着いたときにはほとんど止んでいた。


最初の1尾

谷の水は思ったほど増えていない。到着が少し遅くなり辺りは暗くなりかけていたが、とりあえず竿を出し、駐車場所下の50m位の区間を釣ってみた。最初のプールで、白っぽい魚体がパシッと鋭くライズした。フッキングできなかったがアマゴに違いない。暗くなりフライが見えなくなったので、投げたフライを扇型にスイングさせ手でストライクを取る方法に切り替えた。渕尻の大岩の横を数回トレースしてピックアップしようとした瞬間に当たりがありフッキングに成功した。それほど大きくはないのだが結構引くので、口が切れてバレないか心配だったが何とか取り込めた。18cm位のパーマークが丸い、幅広で綺麗なアマゴだった。

宴会
 

暗くなり駐車場所に戻り、到着したヨッシーさん、INHARDYさんと合流して、プチ宴会に突入した。今回のメニューは、INHARDYさんの釣った鮎、枝豆、野沢菜、カツオのカルパッチョ、スモークサーモンと豪華絢爛。ビール、白ワイン、バーボンを飲みながら色々な話題で深夜の1時まで大いに盛り上がった。
9月26日
朝6時に起床して谷を目指す。気温はかなり低いのだが湿度が高いせいか、歩いていると半袖でも汗ばむ。晴れ間は見えるが天候が不安定で午後からの雨が予測されたため、今回は前回より少し手前で谷に入った。

石化けしたつもりの私。でもたぶん魚には丸見え。(画像はヨッシーさん提供)

アマゴ達

入渓して10m程のところでいきなり18cmのアマゴが釣れたので幸先が良いと釣り上がるがその後が続かない。大物が出そうな立派な淵ではほとんど反応がなく、小さなポイントを丹念に探った方が良く釣れた。



最初に釣れたアマゴ


上流部のアマゴは、底が明るい谷のせいか、背の色が青緑がかった灰色で美しい。パーマークも背の方の色が薄く2色になっている。

番外
 

フライを流していると、茶色い木の葉のようなものを引っかけた。かなり重いので枝でも付いていたかと引き上げたら、足先にフックが引っかかったカエルが上がってきた。誰かのHPでカエル様をぞんざいに扱うとたたりがあるとの記事を読んだことがあるので慎重にリリースした。でも逃げない。

雨男達
 

天候に恵まれたと思ったのもつかの間。昼前から雨が降り出し、午後には土砂降りとなった。早めに釣りを切り上げ、冷たい雨に打たれながら2時間近く歩き車に戻った。やはりこの3人がそろうと雨を呼ぶようである。車に戻り着替えていると、INHARDYさんのスパッツにヤマビルが4匹も着いていた。気温が低かったせいか動きが鈍く血は吸われなかったそうだが、盛期はやはり注意が必要なようだ。

釣果


 
フライ
カラー
サイズ
釣果
コメント
パラシュートコーチマン ブラウン
#14
 3
ピーコックのボディでテレストリアルを意識した。
グラスホッパー ナチュラル
#12
2
1尾は9/25の釣果
   
合計
 5
サイズは15〜20cm
(カエル様はもちろん釣果から外した)

今回は、7フィート6インチ#3の丸竹ロッドを使用した。矢竹のバットと高野竹の穂持ち、穂先は細い布袋竹を使った。柔らかいティップと強力なバットでフライラインを自在に操れるファストアクションを目指した。渓流で使うのは初めてだが、7回のライズがあり5回のフッキングに成功した。そしてフッキング後のバラしは皆無で全て取り込むことができた。去年はフッキング率、バラし率も共に50%近くで、4尾に1尾しか取れないことがあったので今回の成績は驚異だ。ひょっとしたら、強いバットが早いレスポンスを、柔らかなティップがソフトなフッキングを実現して、フッキング率が上がったのかもしれない。そしてアマゴがかかってからも、柔らかな布袋竹のティップが首を振るアマゴの振動に上手く追従してバーブレスフックでも外れなかったのではないだろうか? 腕が上がったのではないことだけは断言できる。もちろん単に偶然かもしれないのでもう少し釣ってみないと判らないが、もし事実なら投げやすい竿から、釣りやすく、魚が外れにくい竿を作るという新しい目標が生まれた事になり嬉しい。