中野川川のアマゴ
2004/8/10 晴れ 水温17℃
場所:高知県土佐郡本川村中野川 |
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中野川は有名な場所なので以前から行きたかったが、今回やっと機会に恵まれた。私の実家の県西部からは結構遠く、早朝3時に起きて出発したが、中野川に到着したのは6時前で、片道2時間以上かかってしまった。中野川倶楽部で受付を行い、この川のルールについて親切な説明を受けた。ここでは、入渓カードに谷に入る時間を書き、入渓点の立て札にクリップで止めておく。後から来た人は、違うポイントに行くか、時間を置いて入渓できるので、先行者の心配をしなくてよい。すごく合理的システムなので関心した。
入渓時間を書いたカードをはさむ |
私の一番好きなフライフィッシャーだった。 |
取れない病?
受付を済まし、14番「堰堤上」より入渓して釣り上がる。魚影は濃く、不用意にウェーディングすると逃げるアマゴの黒い影が走る。しかし、なかなかフライに反応しない。先週の雨で、水量はかなり多くコンディションは悪くないはずだが、噂通りかなりスレているようで、一筋縄ではいかない。100mほど釣りあがって、やっと#14のグラスホッパーにライズがありフッキングに成功する。でも寄せている最中に外れてしまった。しばらく上がって、黒のパラシュートフライでもう1尾かけるがこれも外してしまった。芦沢プールに到着すると、見るからにスレたアマゴがゆったりと泳いでいる。フライを投げると、関心を示すどころか気配を察知して逃げてしまう。釣れる気がしないが、とりあえず#14のパラシュートコーチマンを遠投してあちこちを探っていたら、ライズがありフッキング成功。しかも結構大きい。でもこの魚も寄せている途中で外してしまった。去年吉野で罹った「とれない病」がまた復活したのかもしれない。今後フッキングする魚も全てバラしてボウズになってしまうのでは? といやな予感がする。
やっと釣れた
西山広場を少し過ぎた小さなプールの流れ出しの下の段から、プールの開きについている魚を狙おうと、頭だけを出して慎重にフライを流したら狙い通りの場所でヒット。この魚は取り込むことができた。22cm位の頭の大きい精悍な顔つきだ。
最初に釣れた22cmのアマゴ
その後小さな流れ込みの際や小さなポイントも丹念に釣り上がり、23番で道に上がるまでに6尾のアマゴを釣り上げることができた。みんなヒレがしっかり張っていてとても良いコンディションだ。石徹白川のC&R区間もそうだが放流無しのキャッチアンドリリースの効果を実感した。テジロ
中野川では、夏はテジロと呼ばれるアブが出るそうなので、インセクトリペレントを用意した。谷で釣りをしているときは時々まとわりつくだけでたいしたことはなかったが、道に上がってからが凄かった。たくさんのテジロが群がってきて、ほんの少しだけ塗り忘れたところ2箇所をあっという間に噛まれた。まるで「耳無し芳一」になった気分だ。インセクトリペレントを塗り直すとそれ以上噛まれなくなったが、体の周りを10匹以上のテジロがずっと飛び回り、耳元でブンブン羽音が聞こえ、腕や首などあちこちにぶつかり気持ち悪い。虫除け対策をしなかったら大変なことになっていただろう。今回使ったのは「ジャングルジュース」というかなり強力なもので、匂いがきつく肌がヒリヒリするので、普段はあまり使わないのだが、今度ばかりはありがたかった。午後の釣り
日が高くなった午後は、下流の5番「グランドキャニオン」より入って、ウェットやニンフを沈める釣りを試すことにした。しかしニンフとウェットに当りがそれぞれ1回あっただけで、釣り上げることはできなかった。まむし谷の出会いまでにドライで1尾のアマゴを追加し、3時過ぎに釣りを終了した。黒班
今回釣った7尾のアマゴのうち、2尾は腹の黒班が少なかった。紀州の十津川や宮川水系のアマゴに似ていて興味深い。すでに放流により混じってしまっているだろうが、中野川に昔から住んでいたたアマゴの特徴はどんなだったのだろうか?
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釣果
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パラシュートコーチマン | ドライ | ブラウン |
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4
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今回メインで使ったフライ |
ディアヘアグラスホッパー | ドライ | ナチュラル |
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2
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夏に効果的なのだが今回はいまいち |
フェザンテールニンフ | ニンフ | ブラック |
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1
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今回ニンフでも1尾釣れた |
合計
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7
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釣れたのは10〜23cmのアマゴ |