石徹白のイベントの最終日に帰りにあるくろや管理釣り場で２時間ほど釣りをした。池には魔王と呼ばれる７０ｃｍオーバーのニジマスが泳ぐ。私の貧弱な丸竹ロッドではとても勝負にならないと判断し、今回は９ｆｔ＃４のカーボンロッドで３Ｘのティペットを使うことにした。

大きなマスには大きなフライとの単純な発想で、去年手取川で使ったサーモンフライの＃４のピンクのチーニョフライを投げた。すぐに反応があったがなかなかフライをくわえない。釣り場は比較的浅くサイトフィッシングが可能だが、７０ｃｍはあるニジマスがフライに近づいては去っていくのを見るのは心臓に悪い。

６０ｃｍ位のニジマスが近づくとフライが見えなくなった。とりあえず合わせてみたら、くわえていたようでフッキングに成功。水中で頭を数回振った後、ものすごい勢いで走り始めた。池の真ん中にある島を巻こうとするのでブレーキをかけるが全く止められない。２０ｍ程ラインを出されたところでフックが外れた。そしてすぐに同じサイズのニジマスをかけた。３０ｍ程一気に突っ走っり、遙か彼方でジャンプしてこちら側に方向転換。急いでラインを回収していたら突然走りだし、リールの逆転でおもいきり指を弾き痛い思いをした。その後２回の豪快なジャンプを繰り返してから対岸に沈んだ木の枝に突っ込みティペットをぶちきった。ただ耐えるだけでなすすべもない。こんな釣りは初めてだ。
 

走り出したら止められない	限界まで曲がるINHARDYさんの丸竹ロッド

その後もフッキング、バラシが続いたが５０ｃｍオーバーを何とか２本上げることができた。残念ながら魔王と呼ばれる７０ｃｍオーバーを釣ることは出来なかったが、５０ｃｍクラスの小魔王でも十分過ぎるほどの引きを楽しむことが出来た。
 
 

尾ビレが三角でコンディションの良いニジマス。 フッキングするとジェット機のように突っ走る。

ビーズヘッドチーニョフライ　＃４ 手芸品店で売っている編み物素材が 白鮭、ニジマスに効果的とは笑ってしまう。