日置川水系・将軍川 2004/3/15 晴れ 水温11℃
場所:和歌山県西牟婁郡日置川町大字大瀬
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3月1日に、和歌山県南部の日置川で解禁の釣りをする予定だったが、前日に下の娘が熱を出したので中止した。でもあきらめきれず、2週後に出かけた。

道草
朝4時半に家を出たのだが、高速を使うのはもったいないと、和歌山市までは下道(R26)を走り、おなかが空いたと途中でラーメンを食べ、初めての川の全体を見たいと河口から寄り道をしていたら、なんと4時間もかかってしまった。急いで入漁券を売っている店を探した。
 
入漁券が買えない
入漁券取り扱いの看板を3件見つけたが2件は留守で1件は扱いを止めたとのこと。川の下見を兼ねてそこらじゅうを探し回っていたら10時を過ぎてしまった。あきらめかけて、最初に訪れた留守だった民宿にもう一回寄ると、おばあさんが出てきた。でも良く判らないので知っている人を呼ぶから待ってほしいと、悪い足を引きずってあちこち捜し回ってくれた。かなり待った。しかし、結局日券はあまり売れないので扱うのを止めたとこのこと。この時点で切れそうになる。だが私は優しいおばあさんの精一杯の努力と親切を怒ることはできない。「仕方ないから、無券でただで釣りをすることに決めた」と笑う私の目尻はきっと引きつっていたことだろう。結局別の場所を紹介してもらい、やっと一日券を買うことができた。ついでに川の状況も聞いて、将軍川に入ることに決めた。河原に着いたときはすでに11時を回っていた。

不吉な予感
期待いっぱいで1年ぶりで渓流に入ったが、ウェーディングした瞬間に左足が冷たい。ウェーダーのかかと部分がすり減って穴が開いてしまったようだ。このようにして、数々の不吉な予感と共に、私の今年の最初の渓流釣りが始まった。
ライズがない
将軍川は穏やかな流れの歩きやすい谷で、のんびりした釣りができる。ポカポカの陽気で、カゲロウがいっぱい飛んでいる。しかしライズが全く無い。とりあえず#16のパラシュートで釣り上がっていくが、ここぞと思われるベストポイントでも魚が出ない。ニンフも試してみるがやはり反応がない。よく見ると飛んでいるカゲロウは、群になって上下に飛ぶ、いわゆるスピナーフォールの状況で、ハッチはとっくに終わっているようだ。30分程釣り上がりるが魚の気配が全くない。

カゲロウたち(たぶんマダラカゲロウ)

釣れた
数本の流れ込みがある小さなプールでフライを流していたら、5投目に、2本の流れ込みの間の淀みから、まるで機械仕掛けの玩具みたいにピョンとアマゴが飛び出した。フッキングに成功。白っぽい魚体がヒラヒラと木の葉のように暴れる。バレないように慎重に寄せランディング成功。今年初のアマゴだ。小さいけど朱点が綺麗で体高のあるアマゴだった。その後しばらくして、同じサイズのアマゴを1尾かけた。このアマゴは流れ込みの流芯から出た。


今年初、1尾目のアマゴ


2尾目

本流のウェット
夕方、9フィート#6のロッドにWF6F/Sをセットして、日置川本流をウェットで狙ってみることにした。流れの強い瀬からプールへの流れ込みの流芯にクロスでキャスト後、流れにまかせてソフトハックルフライをスイングさせる。水中でギラッと反転する魚影と同時にドンと短く強い当たりがあったが、フッキングはできなかった。あの早い動きはたぶんアマゴだろう。その後、オリーブのマラブーリーチに変え、キャスト後ラインを送ってもっと大きな弧でスイングさせて釣っていたら、グイッとひったくるような当たりがあり、今度はフッキングに成功した。かなり大きくて重い。しかし20m程出したラインを半分ほどリトリーブした時点で外れてしまった。最初はウグイかと思ったが、この水温で表層をかなりの早さでスイングさせるフライに飛びつく活性がウグイにあるとも思えない。アマゴの可能性の方が強い。あれは尺はあった。本流のウェットは夢がある。来年もまた挑戦してみたい。


ここに何かがいた

釣果
フライ
区分
カラー
サイズ
釣果
コメント
ブルーダンパラシュート ドライ ブルーダン #16
2
 
パートリッジソフトハックル ウェット イエロー #12
0
鋭い当たりがあった
マラブーリーチ ウェット オリーブ #12
0
途中で外れた尺物(ウグイ?)
      合計
2