吉野は楽しまなくちゃ 2003年5月10日 曇り
場所:奈良県吉野川のとある支流にて
BACK  TOP

 
暗雲
ヨッシーさんのご厚意により、ひらめき爺さんと一緒に、ヨッシーさんのホームグランドの谷を案内して頂くことになった。当日5月にしては珍しい冷え込み。あれっ、こんなことって1ヶ月前も有ったような? さらにひらめき爺さんが体調が崩され車の中で休憩されるとのこと。青空もにわかにかき曇り今にも雨が降りそうな雰囲気。まるでこれから起こる事態を暗示するかのように.... 

予感的中
ひらめき爺さんが休憩している間二人で谷に入るが魚は出ない。やがて新しい足跡を発見。どうやら先行者がいるようだ。岩は乾いているのでおそらく早朝に入渓したのだろう。ヨッシー名ガイドに実績のあるポイントで流し方まで教わってフライを流すが魚は出ない。冷え込みのせいか、先行者のせいか今日は渋いみたいだ。それでもさすがヨッシーさん。21cmのきれいなアマゴを1尾釣られた。丸竹ロッド2号ご入魂! おめでとうございます。

ダンディなヨッシーさん久々登場
地球クラスの大物をフッキング
痛恨のプール
何の変哲もないプールでライズを発見。フライを投げるとすぐに反応するが空振り。もう一度流すと20cmオーバーのアマゴが魚体が水面から全部出る派手なライズ。でもフッキングできない。まだ出そうなので、少し休憩してからティペットを8X、フライを#20のCDCに変え気合いを入れて再投したらすぐにライズ。「取った!」と思ったら合わせ切れ。これは悔しい。前回の吉野釣行の再来だ。それほど力も入ってない普通のフッキングのはずだったのに。ファインティペットのフッキング練習をやり直さなければいけない。悔しいので上流の瀧まで釣り上がったあと返りにもう一度キャストするとまた出た。今度はフッキング成功!でも10cm位のタカハヤだった。ヨッシーさんには「ふ」のストリームと名前を付けられてしまう。くっ、くやしい!
痛恨のプール・ライズマップ

空振りポイント
派手なライズの空振りポイント
痛恨の合わせ切れポイント
タカハヤの釣れたポイント

カワネズミ
痛恨のプールを後に少し下ったプールでフライを投げたら、すーっと銀色の影が走った。魚に気づかれたと思ったらまた出てきた。そして人影に気がついたのか岩の間に隠れた。泳ぎは早いが魚とは様子が違う。近寄ると体長10cm位のくすんだ銀色の何かが水中の岩の間でじっとしている。ずいぶん前に渓流にトガリネズミの仲間がいるとTVで見た覚えがある。手を伸ばし触ってみると毛皮の感触が柔らかい。尻尾を持って張り割れ目からそっと引き出そうとしたら泳いで逃げた。かなりすばしっこい。帰ってインターネットで調べたら、どうもカワネズミらしい。モグラの仲間で全国的に生息数が少なく、めったに見られない希少動物のようだ。ネットで捕まえて写真でも撮っておけば良かったと少し悔やまれる。その後体調の回復したひらめき爺さんと合流した。3人で釣り上がっていると、今度はニホンカモシカの死体発見。肉は何者かにきれいに食べられ骨だけになっていた。今回の釣行は「ぼ」でも、新緑のきれいな沢を歩けてアニマルウォッチングができて嬉しい。(負け惜しみ)
 

「う」様
沢を釣り終わり、本流筋を散歩していたら、瀬に魚の気配が。川底の色が変わるほど魚が集まっている。どうやらウグイの産卵のようだ。これを釣らない手はないとロッドを取りに帰る。赤のニンフを付けてキャストすると、すぐに当たりがあり25cm位のきれいな婚姻色のウグイが釣れた。その後2投に一回は当たりがあり、2回に一回はフッキングに成功する状態が続いた。俗に「ハヤのひとのし」というが、ここのウグイは最後までよく引くし、ジャンプしたりで結構楽しませてくれた。神聖な繁殖行為を邪魔された「う」様達は皆怒っておられるようで良く暴れ、釣り上げるとギューと鳴いた。暗くなるまでの間に20〜30cmのウグイを30尾は釣ったと思う。魚種にこだわらない「ふ」はこれで充分満足した。

怒る「う」様

婚姻色で綺麗に着飾った「う」様
画像はひらめき爺さん提供

アクシデント
「う」様の入れ食い状態で弓なりに曲がるロッドを見たヨッシーさんとひらめき爺さんもロッドを持ち出し、「う」様釣りを開始。と横でボキッという音が。なんとヨッシーさんの丸竹2号ロッドのバット継ぎ手がポッキリ! 余裕の表情を見せるヨッシーさんだが、アマゴで良い思いをした直後の「う」様でのロッドブレイク。心なしか目尻が引きつっているように感じたのは私だけだろうか? いやあ、今回はいろんなハプニングがあり、「ぼ」でもレポートには事欠かない(笑)。ヨッシーさん、ひらめき爺さん、これに懲りずまた誘ってね。

さらにアクシデント
さらに続きがあった。実は仕上げ塗装のみとなった初の丸竹ダブルハンドロッドをどうしても振ってみたくて、河原でちょっと試し振りしたのだが、翌日ウレタンを塗ろうとしたら、バットとミドルのラッピング部分に何本か立縞が入っている。よく見ると竹に細かいヒビが入っているようだ。印籠芯の接着側の接着不良かテーパーが甘かったようだ。まだ完成もしてないのにショック。このレポートを書く余裕もなく半日以上修復方法で悩んでいた。はてどうしたものか?

語るも恐ろしい釣果
魚種
フライ
サイズ
釣果
備考
アマゴ ブルーダンパラシュート #16
0尾
2回出たけど乗らず
アマゴ CDCミッジ #20
0尾
痛恨の合わせ切れ
タカハヤ CDCミッジ #20
1尾
痛恨のプール唯一の釣果
ウグイ 赤シェニールニンフ #12
約20尾
「う」様は赤がお好き?
ウグイ 黒シェニールニンフ #12
約10尾
「う」様は黒もお好き?