OLM in 吉野の山奥  2003/4/5-6
場所:小渓流ですので公開を控えさせてもらいます。申し訳ありません。
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ヨッシーさんのご厚意で、ホームグラウンドの吉野の山奥の沢に連れていってもらえることになった。せっかくなら泊まりでOLMをしようと、丸竹フライロッドが縁で知り合った総勢6人の中年男が吉野の山奥に集合した。

今回OLMに参加したメンバー

ハンドルネーム
ホームページ
ヨッシーさん 渓流行脚
ex@さん 渓流紀行
ひらめき爺さん 手取川の白鮭釣り
INHARDYさん 私のフィッシングライフ
IDOさん  
4月5日(土) 

アクシデント
現地の宴会設営地の下見を兼ね、ヨッシーさん、ひらめき爺さんと早めに現地に到着した。せっかくなので少し釣りをしようということになり、降りしきる冷たい雨の中で準備をしていたら、丸竹10号ロッドのティップを車に引っ掛け折ってしまった。更に強まる雨。これから始まる事態を予測するような暗雲が立ちこめる...

 
釣行初日
降りしきる冷たい雨の中、沢に入った。水温9℃でそれほど低くはないのだが増水のせいか、魚の活性が低い。それでもヨッシーさんは22cm位のみごとなアマゴを釣られた。さすがである。私のフライにも一度ライズがあったがこれは空振りで初日は「ボ」となった。

宴会
夕方INHARDYさんとIDOさん、少し遅れてex@さんが到着して宴会が始まる。昼には止むはずの雨は夕方になっても止まない。風も吹いてきて恐ろしく寒い。しかし、暖かいしゃぶしゃぶとアルコールの助けを借り、竹竿の話、釣りの話で大いに盛り上がった。炭火を囲んで暖を取りながら楽しい宴は11時半まで続いた。


丸竹12号ロッドを振るワタシ
(画像はひらめき爺さん提供)
ヨッシーさんの釣ったアマゴ
宴会の様子

4月6日(日)



ずらりと並んだ丸竹ロッド。それぞれ個性があって面白い

丸竹ロッド品評会
翌朝は晴れて青空がのぞく。気温が上がってからのんびり釣ることになり、皆さんの持ち寄った10本の丸竹ロッドの試し振り品評会が始まった。一本ずつ振らせてもらったが、皆さんの竿はそれぞれ個性があり同じアクションがひとつもない。それにしても、まだ数本の作成経験しかないのに、かなりのレベルのロッドを作られていているので驚いた。私がまともなロッドを作れるようになったのは10本目位だった。

驚異のひらめき3号
なかでも驚いたのは、ひらめき爺さんの3号ロッドだった。ワンピース140cmのウルトラファーストアクションなのだが、短いラインのフォールスキャストはまるで棒を振っているようで、ロッドが曲がらずラインを乗せるのに苦労する。しかし15mを越える辺りからガラッと特性が変わってくる。クイックなストロークで、タイトで矢のようなループのフライラインが吹っ飛んでいく。信じられないほど強く振ってもテーリングループが発生しない。あれよ!と思う間に簡単にWF5Fフルラインを投げきり、さらにリールをバックラッシュさせる勢い。これには驚いた。想像を絶するアクションだ。3リッターのターボチャージャー付きレーシングエンジンを載せた軽四を想像すればこのロッドのじゃじゃ馬ぶりが判ると思う。実用面とか汎用性を考えたらアンバランスなのかもしれないが、こういうアクションのロッドは理屈抜きで面白い。今度自分でも作ってみるつもりだ。
 

釣行
入渓地点でフライを流すといきなりライズがありフッキング成功。これはさい先が良いと引き寄せていたら途中でばれてしまった。そしてその後が悪い。その後4回のライズがあったが全てフッキングできず。ex@さんが2尾のきれいなアマゴを釣った。釣り上っていくと大きな瀧があり、横から高巻きをする事になった。
 

先頭の3人の源流探検隊が
滝を高巻き桃源郷を目指す

滝を巻くex@さんとヨッシーさん。
(画像はひらめき爺さん提供)

ex@さんはロッドを持ったままほとんど垂直の壁をクモのようによじ登っていく。すごいクライミング技術だ。この壁は私には無理なので、ヨッシーさん、ex@さん、IDOさんが源流探索隊に、私、ひらめき爺さん、INHARDYさんが戻り組みの2組に分かれることになった。お昼頃にはカゲロウのハッチも始まり、魚の活性が良く戻る最中にも1回ライズがあったがこれもフッキングできなかった。
 

ラストチャンス
林道を降りて、車に戻る直前に少し釣り下って最後の釣りを試みた。チャラ瀬を移動しながらフライを流し少しよそ見をしたときに視界の端でライズ。まさかこんな所で出るとは思わなかったので油断していた。遅い反応を取り戻そうといつもよりほんの少し動きが早くなってしまったようだ。ロッドティップにカツンと軽い魚の感触をのこし7Xティペットが切れてしまった。ここに来て最後のチャンスで痛恨の合わせ切れ! これは悔しかった。自分の未熟さを痛感した。そんなわけで今回、2日間で8回のライズでフッキングできたのが2尾。バラシ1回、合わせ切れ1回の「ぼ」となってしまった。フライが悪いのか腕が悪いのか、悔しいけど自分の技術のなさを痛感した。もう20年以上フライフィッシングをしているのに未だフライの道の終点は遠い。

番外竹取
実は今回入った渓の周辺に高野竹の群生があったのだが、太くて良いのが結構生えていた。それを見たひらめき爺さんとINHARDYさん、もう桜も咲こうかという季節なのに釣りもそこそこで早速切り始めた。皆さん好きですねえ。実は私も真っ直ぐで硬く素性の良い竹を見ると耐えきれなくなり、1本切ってしまった。もって帰って振ってみたが、結構良い竹なので今年秋の竹取シーズンには一度入ってみようかと考えている。

2日間の釣果


初日  ヨッシーさん アマゴ1尾
翌日 ex@さんアマゴ2尾、瀧の上は岩魚の桃源郷だったそうで源流探検隊全員が岩魚を釣られたとのこと。(うらやましい)
私は8回のライズで2尾フッキングして「バラシ1+合わせ切れ1」の複雑な心境の「ぼ」。