石津川のコイ 2002/08/04
場所:大阪府堺市宮下町
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この日4匹目の60cmのコイ



水深30cmの浅場に群れているのは、全て体長60cmクラスのコイ
最近のあまりの暑さで、昼間は釣りをする気がしない。涼しくなる夕方4時頃に近くの石津川の様子を見に出かけてみた。川に着くと、大きなコイがいっぱい泳いでいるのが見え、俄然やる気になる。今回は丸竹ロッドの実力を試そうと、自作の丸竹ロッド8号(8フィート#5 4pc)を使うことにした。川辺に降りて、まずサーフェイスのパンフライを投げる。すぐに釣れるかと思ったが以外に渋い。フライに反応し、3回ほど出たが、完全に吸い込まずフッキングしない。フライをクリーム色のコイバグに変え沈めるがやはり反応がない。川底の藻を食べているようなので、フライをオリーブのコイバグに変えたらすぐに当たりがあった。
フッキング後、コイは凄い勢いで下流に走る。丸竹ロッドの実力を試そうと、めいっぱいテンションをかけ、約5分間引きを楽しんでいたら、3Xティペットが切れてしまった。しばらくしてもう一匹フッキング。このコイは強く、フライライン全てとバッキングラインを10m程引き出した。動きが止まるのを待ちリールを巻こうとするといきなり走り始め、激しく回転するリールノブで指を二度はじかれ痛い思いをした。こんなときは、ディスクドラッグのリールが欲しい。約10分かけて少しずつラインを回収して、重いコイをやっと浅場まで引き寄せたときに、なんとロッドが折れてしまった。折れたのは手元より三番目の丸節竹の節の部分。折れたときは特に強いテンションをかけていた訳ではなかったので、15分以上のファイトで火入れが強すぎてもろくなった節の部分が少しずつ疲労していったと思われる。ロッドが折れたままでも何とかランディングできたが、丸竹ロッドの難しさをまた一つ体験した。
限界までテンションをかけて曲がる、まだ元気な丸竹ロッド8号


今回一番暴れた60cmのコイ。フライラインを全て引き出し、丸竹ロッドをへし折った

8フィート#5 4ピース
バット 矢竹
2番  矢竹
3番  丸節竹
トップ 丸節竹+ソリッドグラス

3番丸節竹の節の部分が折れてしまった

その後、ロッドを予備の9ft#4(グラファイト)に替え、釣りを続け6時までにさらに3匹のコイを釣ることができた。今回釣ったのは前回より下流域だったため、釣っている最中に潮の影響で水位が変わる。釣り始めた時より2時間で水位が30cm程上昇し、川の様子が変わるのに従い、コイの着く場所が変わっていくのが面白い。たくさんコイがいるので釣り人も多いが、フライは私だけ。餌釣りの人は深場しか狙わないため、浅場のコイはフライの独壇場。トラブルを気にすることなく、ゆっくりとサイトフィッシングを楽しめた。魚を見ながらのスリルのある釣りと、平均60cmを超え、トルクのあるすばらしい引きをする魚が釣れるフィールドが自宅から車で30分の近場にあるのが嬉しくなる。

今回の釣果

フライ
サイズ
釣れたコイ
体長
オリーブグローバグヤーンのコイバグ #6 このコイが一番暴れた。フライラインを全て引き出し、
丸竹ロッドをへし折った
60cm
オリーブグローバグヤーンのコイバグ #6 水深20cmの浅場で釣った 59cm
オリーブグローバグヤーンのコイバグ #6 今回釣った一番大きなサイズ 65cm
黄色グローバグヤーンのコイバグ #6 日が落ちると、明るいフライにも反応した。 60cm